【wrwrd!】オレ、天使。3 【男主】 (ページ25)

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潜友！ : コネシマside ページ25

コネ「A？」

雪が降り始めた早朝、彼は食い入るように窓の外を眺めていた

「…あ、コネちゃん」

コネ「どうしたん、そんな真剣に外見て」

「ゆき、雪が降ったから！」

なんということだ
こいつは雪に対し興奮していたというわけか
そういえば、ゾムと偵察任務から帰った時も雪の話ばかりしていた気がする
雪合戦でもしたいなぁ、とぼやいたAを見て
思いついた

コネ「…せや！！ちょっとこっちこい」

-

玄関から出て少ししたところの雪山に二人で身を潜める
Aにも防寒具を着せたから、多分寒さで震えることはないだろう

コネ「ええか？これはものすごく高度な鬼ごっこやで」

「コネちゃんほんと遊びに対して抜かりないよねェ…」

コネ「人に雪玉当てて、そいつが身につけてるものを取ってから100秒以上捕まらなかったらご褒美や」

「なんかメタル◯アみたいだなァ…あ、誰か来る」

息を潜めて敵影を待つ
そしてがちゃり、ドアが開く

コネ「今や！」

「オラーーーー！！！」

鬱「ぶへぇ！！！！！」

俺の螺旋丸を体全体で受け止めたのは大先生
Aは大先生のメガネをとって帰ってきた
何が起こったかすらわかっていないようで、きょろきょろ辺りを見回している

「…成功？」

コネ「これで十分見つからなかったらなんか奢ってもらおうや」

「やった！…あ！まって、こっちにきそう」

コネ「少しずつ匍匐しよう、姿勢さえ低くすればメガネのない大先生にはわからんやろ」

大先生の目線と反対方向に向かって少しずつ移動する
奴はメガネを探している、この雪の中に落ちたと思っているのだろう

ご褒美まで残り30秒、

ﾋﾟｰｰｰｯﾋﾟｰｰｰｯ

コネ「やべ」

不覚、インカムの通知を切り忘れていた
慌てて音を切ったが、大先生はその音に気づいたようだ

「こっこっコネちゃんどうしよう」

コネ「落ち着け…相手はただの大先生や、このまま迂回しよ、地面の凹凸に沿っていけば大丈夫や」

鬱「絶対誰かおると思うねんけどなぁ…おい、誰や、出てこい」

残り10秒、

鬱「どうせシッマとかやろ？あいつガバいから足跡残ってるはず…

あ、メガネないから見えないやん」

残り5秒、

鬱「どこや～～メガネ～～」

3秒、2、1…

コネ「よっしゃー！」

「あー、緊張したぁ…！！」

鬱「…あ！？お前らかよ！？そしてなんでAは俺のメガネかけとんのや！！」