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黒変 : オスマンside ページ12

シッマから、シャオロンが変だ、という相談を受けたものだから
今日の放送を俺の部屋で二人で見ていたが
シッマから聞いた通りシャオちゃんの様子は変で、しかも次幕からはシャオちゃんの声が消えた


コネ「…な?おかしいやろ?」

オス「確かにおかしいな。どんなに不機嫌でも与えられた仕事はきちんとこなす真面目人間やのにな、シャオロンは」

コネ「だよなぁ…何が関係してるんや…」

オス「とりあえず、この放送が終わったらAをここに呼ぼか。シッマの口ぶりから考えると…シャオちゃんとAを接触させるのも今は危険そうやし、Aからも色々聞きたいから」

コネ「いいぜ!呼んできてやるよ!!」


-


シッマが部屋を出てから、数分、考えていた
俺視点では、シャオロンがこんな風になる前兆はなかった
Aも同じだ、シャオロンをこんな風にする前兆はなかった

挙動不審になったのはいつからだ?過保護になり始めたのはいつだ?
…結局一番早く気付いたシッマに聞くしかないのか


コネ「連れてきたぞ!オスマン!」

「お、オスマン?どうしたの?」

オス「色々と聞きたいことがあってやな。あれ、大先生は?」

コネ「シャオロンの様子見てくるってよ。鬱同士、世話焼きだし世話焼かれだから」


耳打ちで教えてくれるシッマ
まぁ大先生のことだ、お得意のペラさで何か聞き出してくれるだろう
予め用意した…シッマには珈琲、Aには紅茶、自分にはメロンフロートを囲む


オス「…A、なんか最近変わったことある?」

「変わったこと?」

オス「そう、何でもええんやけど。自分の体に関することでも、人との関係でも」


Aはむむ、と喉を唸らせた
シャオロンとの仲があれだとかいう答えを期待したが


「うーん、最近抜け毛が多い気はするけど…」

コネ「抜け毛?…あ、羽根のことねw」

「自分で見えないところだからどうなってるんだろーってね」

コネ「どれどれ、俺が見てやるよ………、え?」


てっきり冗談だと思ってフフ、とわらう
しかしシッマは突然目を見開いた
何事か、と覗いてみると

羽根が抜けただろう部分からは、黒く煤けた羽根が生えていた


オス「黒変しとる…」

「…黒?」

オス「せや、鏡とかじゃ見えんところやけど」


その言葉を聞いた瞬間、Aは顔を青くして
部屋の窓を乱雑に開け放ち、夜に飛び込んだ


「思い当たったことがある!!後で詳しく話す!!!」

コネ「おい!!!A!!??」

レットウカン : シャオロンside→←Instead : シャオロンside



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作成日時:2018年2月8日 13時

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