【wrwrd!】オレ、天使。【男主】 (ページ17)

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話題の種は : トントンside ページ17

会議室から聞こえる笑い声が城内に響く

我々幹部は城下の人々とは話す機会も滅多にない
軍隊に至っては自分が率いる軍としか交流がない
そんな訳で刺激のない交流関係を続けていたのだが…

思いもよらぬ新メンバーの加入
新しい風が吹いて退屈せずに済みそうだし
…うん、皆Aくんにいいとこ見せようとして書類も提出するようになるやろ、安心安心

ひと「あいつら、隙あらばすぐ茶番しようとするんだから」

トン「あれはいつまでたっても変わらんもんやなぁ、俺も人のこと言えんけど」

オス「しょうもないめう～、やっぱりキッチンにAくん誘えばよかった」

ひと「俺達だときっと緊張するんじゃない？楽しい雰囲気づくりはあの三人が適任だと思うけど」

話しながら着々と食事とデザートをつくる
話題の種はもちろんAだ

オス「しかし不思議な子やな、非現実的すぎて信じられんけど…嘘言ってるようには見えんもんな」

トン「ほんと非現実的だよなぁ、最初グルさんがつくったキメラやと思った」

ひと「グルッペンならやりかねんw」

オス「総統室に怪しげな本たくさんあるもんなw」

ひと「でも髪色が黒い天使ってあまり聞かないよね？神話でも伝説でも聞いたことない」

オス「聞いたら教えてくれると思うけど、あんな話聞いた後だしなぁ」

トン「何か秘密はありそうな気がするな…まあいつか話してくれる時まで待ったらええんとちゃうか？とにかく今は快く迎えいれよ、俺たちの国もしかしたら滅ぶかもしれんし」

確かAは言っていたはずだ
愛が枯渇すると国が滅ぶと
仕組みはよくわからないが、俺たちの苦労してつくりあげた国
そう簡単に滅んでたまるか

オス「国が滅ぶ…か、しっかり外交してそうならないようにせんとな」

ひと「これでみんな仕事に力入りそうだね、最近マンネリ化してたし良い刺激になるよ」

トン「俺の書記業務もやっと楽になるな！…しかし俺、彼について知識を得すぎた子供のイメージを持ってしまってな？千年も生きとるからかな？」

オス「達観してる感じはあるね…でもあの子かわいくない？笑顔が愛らしい、ラブ的な意味ではないけど守りたくなるっていうか」

トン「まぁ確かにそうかもしれん」

ひと「あーそれ思った、きっと天使たる所以だね」

Aくんスイーツ好きかな…と微笑むオスマンも
天使とか幽霊みたいで怖いけど…と呟くひとらんらんもとりあえず事態を受け入れているようで一安心、俺もしっかりしなければ。