【呪術廻戦】人生2週目、未来を変える【男主】

番外編「悪夢を見た」(終) ページ32

Noside

傑「おはよう、A。」

『おはようさん』

傑達がいる談話スペースに到着したAは、傑に手を振り替えした。

その後ろから悟がガバッと抱き付き、全体重を乗せる。

悟「おせーっての。」

『重っ！』

つい大きな声が出たところで、傑が便乗して悟の上に乗った。

身長175前後の男に、190はある男が乗り、その上に180以上ある男が乗る。

…普通の人ならば潰されているだろうが、生憎Aは「普通」ではない。

一瞬よろけたものの、2本の足でしっかりと立っている。

『…悟と傑(ゴリラ共)、俺の上から退いて動物園に帰れ。…はよ退け』

傑「え、私もゴリラに数えられてるの？悟はゴリラだとして」

悟「いや、オメーがゴリラだろ。」

傑「なんて言った？」

ギャーギャーと言い合いを始めた2人を、硝子はケラケラと笑いながら眺めていた。

勿論、Aを助けてやる気はない。

少し言い合いが続いたところで、Aが身体を捻り悟と傑を落とす。

『はよ退け言うたやろ？』

悟「…悪い」

傑「ごめん」

怒鳴っている訳でも、殴ろうと拳を振り上げている訳でもない。

なのに、この圧はなんだろうか。

2人の喉がヒュ、と音を立てたのを聞いた硝子がまたもや笑う。

硝子「…Aも遊びに行く？」

『ええよ。悟達の行きたいところ行こうや』

さっさと歩き出した3人を追い掛けるようにして、Aも歩き出した。


悟「甘いもん食いたい！」

傑「太るよ？ほら、カロリーメ○トでも食べときな」

悟「俺は太らねーし。押し付けんな」

『あ、カロリーメ○トあるんなら欲しいんやけど。』

傑「Aはちゃんと栄養とりなさい」

コンビニに寄って買い物したり

硝子「伏黒は良いとして…なんでクズ共とプリクラ撮ってんだろ」

『まぁまぁ、たまにはええやんか。…悟と傑がぶりっ子みたいなポーズしとんのは気になるけど』

ゲーセンに行ったり

悟「Aもバカなところあるよな〜、段差でコケるわ授業で寝落ちするわ」

『ブーメラン刺さっとんで。段差でコケた上に授業で寝落ちした悟クン？』

適当な事を喋ったり。

ただの高校生として過ごしている内に、Aは今日見た夢のことなど忘れていた。

『ありがとう』

高専に戻る直前、小さく呟いたその言葉に3人が満足気に笑った。

＿＿

思っていたより遅くなってしまい、申し訳御座いません…！

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