第1話 5歳 ページ3
Aside
1989年…後に最強となる五条悟と同じ年に生まれた俺には、"1週目の人生"の記憶があった。
赤ちゃんからやり直しになったのは、正直キツかったわ。
中身は28歳やったし…恥ずかしい通り越して虚無や。
…で、今は5歳。
去年は親父たちに術式を見せられなくて、ひたすら呪力操作を学んでた。
去年には術式を自覚してたけど、面倒だったんよな。術式が分かったらキッツい稽古が待っとるし。
因みに、術式は十種影法術と反転術式。
十種影法術は相伝術式なうえ、慶長？かなんかの当主と同じだから…1週目は相当苦労した。
反転術式は、他人を治療も出来るけど、俺の場合は自分を治療しようとすると時間がかかる。
与えられた自由時間に、俺は縁側に座っていた。
隣に居るのは伏黒…いや、禪院甚爾。1週目で悟君に殺された人。
『甚爾君。もし、俺の術式が相伝の術式やったら、俺はどうなると思う？』
甚爾「は？」
甚爾君の顔を見てはっとする。
しまった。この質問はしたこと無かった。
勉強してるとは言え、5歳の子供がする質問やなかったか…
甚爾「…んなもん直ぐ分かるだろ。稽古が今より厳しくなって、直哉と競わされる。で、強い方が当主になるんだよ。」
『そっか…ごさんけ？ってのはまだよう分からんけど、そんなに術式って大切なん？
甚爾君は、術式どころか呪力が全く無いのに強いやん。』
黙ってしまった甚爾君の顔を、膝に乗る形で覗き込む。
すると頭に軽くチョップされた。
『なんで急にチョップすんねん、痛いんやけど。自分がゴリラってこと自覚出来てる？』
睨んでも効果無し。それどころか鼻で笑われた。
甚爾「うるせぇ。もう時間だろ、俺みたいな奴に構ってねぇて早く戻れ。使用人が探しに来るぞ」
『…あ！ほんまやな、教えてくれておおきに。ほなまたね、甚爾君』
甚爾君が居る場所から、真っ直ぐに親父の居る部屋に行く。
術式の確認の為、呼び出されとったのを忘れとったわ。
部屋に入ると、少し酒の臭いがする親父がいた。正座をして、親父の前に座る。
…横に居る兄さん達の視線が辛いな。
直毘人「A、術式は4歳から6歳の間に自覚する物。去年は駄目だったが、今はどうだ。使えるのなら見せてみろ」
『…はい。』
スッと立ち上がる。
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ばたしょ(プロフ) - 私事で申し訳無いのですが、ひっさびさ占ツクに戻ってきたら2年前もめちゃくちゃ好きってコメしてました！やっぱりお話しの書き方、キャラ同士の会話などが最高過ぎます^_^素敵なお話をありがとうございます！ (1月14日 23時) (
レス) @page36 id: 14c266a85b (このIDを非表示/違反報告)
ばたしょ(プロフ) - めっちゃ好きです！更新頑張ってください！勝手ながら応援させて頂きます！！ (2022年3月26日 22時) (レス) @page37 id: 299e49a5ff (このIDを非表示/違反報告)
水泳進化人(プロフ) - やっぱキャラ同士の会話が好きです。ツンデレ…！！！ (2022年2月26日 15時) (レス) @page37 id: 30ca69ad2f (このIDを非表示/違反報告)
作者です - 真柴白さん» 読んでいただきありがとうございます…！！今までの話の修正もしつつ、更新頑張りますね！ (2022年2月23日 21時) (レス) @page37 id: d7b45fdc8c (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 最初は、『ン？』と思ったのですが…。読み進めて行く内に、面白っと思いました。 更新お待ちして下ります。 (2022年2月14日 0時) (レス) @page36 id: 16a3b8d68e (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2021年4月11日 23時
