俺の彼女は 2【谷山紀章】

俺の彼女は…46 ページ21

里崎side


母「へぇ…」


怖い、怖い、怖い、
目の前が真っ暗になってきて、気がついたら正面にいたはずの紀章さんが後ろから支えてくれていた

「あっ…ありがｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ｣

谷「大丈夫か？」

「ｯうん」

背中をさすってくれている、その手の温もりを感じれて少し嬉しかった

母「…まだダンスなんてやってたの？」

「そうだよ、ずっとずっとやってたよ」

母「やめなさいって言ったじゃない、あなたにはその才能はないって何回言えばわかるの？？」

「ｯでも！！」

母「てっきり、オフィスでしっかり働いてると思ったわ、」

はぁ…と母の口から大きなため息がでる、もうダメかな、と考えてしまう
才能がないなんて分かってた、誰も見てくれなかった、その時にやめておくべきだったんだ

病気という事もあり、何だかネガティブになってしまう

でも今まで頑張ってきた事全てを「無駄だ」と言われている気がして悔しかった
気づいたら涙が出ていて、もう30にもなるのにみっともない、急いで拭こうとすると


谷「ちょっと待って下さい、」


そう母に言いながら私の涙を拭ってくれた

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