僕の日常には狐少女がいます。 (ページ7)

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能力者？ページ7

「あ、そーちゃん！こやつのせいで話がそれたが、わらわ狐妖怪なんじゃ！」
「あ、さっきも言ってたね」
「信じてくれるか！」
「う～ん、何か登さんにも狐の耳とか尻尾がはえてるし……、信じるよ」
　
　意外に僕の適応能力が凄い気がする。まあ、どうでもいっか。
　
「あと、そーちゃんにもちょっとした力があるぞ！能力者じゃ！」
「へぇ～。……ん？は？へ？」
「そーちゃんはそうじゃのう……、他の人より速く走れるのと、体力があるの！」
　
　え？何故僕能力者と言われてるの？速く走れたり体力があるって、ほんのちょっと他の人よりいいって事だよね。
　そんな事を考えていると、栞が僕の心を見透かしたように言う。
　
「ちなみに、ほんのちょっとの人より凄いじゃないぞ、結構凄いぞ」
「いや、いきなりそんな事言われても……」
　
　う～む。いきなりそんな事言われても困るぞ。
　
「あ、そーちゃん！全回ただただ変態が殴られる話じゃったから、話を進めるぞ！」
「え、あ、うん」
「えっとの……、お主は体力があって足が速くての、瞬間移動が出来るくらいじゃ！」
「いきなりぶっ飛んだのが来た！でも僕、周りよりちょっと速いね、ぐらいだったけど……？」
「瞬間移動もやろうと思えばできるぞ！」
「ふ～ん」
　
　何かピンと来ないなぁ。瞬間移動、か……。体力は昔っからあるほうかな。
　
「どうやれば出来るの？」
「んー。そうじゃのー。絶対出来ると信じてやれば出来るぞ！あ、そういえば！わらわ達妖怪とそーちゃん達能力者で楽しく部活をしてみたいの！」
「えぇぇ。部活ってどんな？」
「んー。考えてないがこの力を生かせるのがいいの！」
「考えてないんだ」
　
　部活か……。面倒くさいなぁ。そういえば僕も部活入ってないしこれを機会に部活に入るのもいいかなぁ。どうゆう部活にしようか……。
　
「困ってる人を助ける部活、とか？」
「それはいいの！とても楽しそうじゃ！」
「でも部活作るのも結構大変だよ。顧問の先生とかも入るし、部活に入る生徒もいるし」
「それは作ってから考えればいいじゃろ！とりあえず困ってる人を助ける部活の名前はどうするのか？」
「いや、僕に言われても……」
　
　名前か……、どうしよう？
　
「普通に人助け部でいいんじゃない？」
「じゃあ決まりじゃの！」
　
　ひとまず僕達は部活を作る事にした。
　
「ボクの事忘れてるのか？」
「あ、忘れてた……」
「そのまま倒れてればよかったのにの……」
　
　登さんの事をすっかり忘れてた。まぁ、いっか。