だだいま脳内パニック中 ページ5
「のぅ、それは本当か？」
「え、えっと、うん。」
「はぁ〜〜。もうばれちゃったのぅ。がっかりじゃ」
？？？どうしなんだろ栞さん。え？何がバレたの？もしかして、本当に狐妖怪だったり……。いや、それはないか。
「実は、わらわ狐妖怪なんじゃ！」
「……あー。そうなんだ」
「えぇーー！それだけかの！そーちゃんはもっとオーバーリアクションするかと思ったんじゃが」
「ごめん、判断が追いつかないよ」
「それじゃあ、判断が追いつくまで待ってあげるの！」
「え、ありがとう」
何か待ってくれたけど、え？判断が追いつかない。栞さんって、厨二病？そういえば髪も黒と白の２色だし。
「のぅ、追いついたかの？あ、そろそろ教室戻ろうの！」
「え、あ、うん」
う〜ん。やっぱり栞さんは厨二病なのかな？まあ、とりあえず教室戻るか。
＊
ふぉ〜。やっと学校終わった……。寝たいなぁ。早く家帰っておやつ食べたい。アイスまだ残ってるかな……食べたい……じゅるり。
「のぅ、そーちゃん！今日一緒に遊ぼう！」
「え、やだよ。テスト勉強したい」
「よし！決まりじゃの！今から行くぞ！」
「いや、話し聞いて！」
「まぁまぁ、気分転換も大切じゃ！」
あー、もう！行きますよ！行けばいいんでしょう！
＊
栞さんと歩くこと３０分。何か山の前まできた。栞がここ登りそうだよ。え？やだよ。登りたくないよ？疲れるじゃん。
「よし！そーちゃん！ここ登るぞ！」
「やっぱりか！やだよ」
「山と言うより階段じゃからいいじゃろ！ちゃんと整備された道じゃぞ！」
「はいはい。登りますよ」
もう、毒を食うなら皿まで食べてしまおう！まぁ、僕そんなに疲れないけど。でもなんか気分的に疲れる。
どんどん進んでいくと、木がはえていないスペースに着いた。日光がぽかぽかしてて気持ちいいなぁ。
「そーちゃんもここに座ったらどうじゃ？」
「うん、そうするよ」
いつの間にか倒れている木に座っている栞さんの隣りに僕も座る。
「そーちゃん、わらわ学校探検の時にも言ったが、実は九尾なんじゃ！」
「何？ドッキリ？栞さんはしそう」
「それは流石に……、あるかもの！」
「あるのかよ！」
何か栞さんといるツッコミが磨かれそう。
「栞ィィィイイイ！！！」
ドタドタという足音と共に男の人の声が聞こえて来た。その声の持ち主は栞さんに抱きつくと、青筋を立てた栞さんに殴られ吹き飛んだ。え？どうなってんの？
栞さんに殴られた男の人は狐の尻尾と耳がついている。
え？脳内の中パニックだよ。
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作者名：ふうふう | 作成日時：2017年7月5日 20時
