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「あ、A戻ってきた。……え?」
「お、珍しくAが男を連れてる」
「ホソクオッパ!飲み物とって」
「これでいい?」
ほら。と飲みかけのジュースを渡され
それを左手で何とか受け取る。
右手は依然、ジョングクの手と繋がってる。
……いつまで繋いでるんだろう。
「もう2階に着いたから離してよ」
「このままで良くない?」
「やだよ。不便だし」
「可愛くお願いしてくれたら、いいよ?」
私の顔を覗き込むジョングクが
うさぎみたいに愛らしく上目遣いをしてくる。
もう……その顔に勝てる気がしないんだけど。
何でこういう時の愛嬌はあるの?この男。
「……離して。」
「それじゃ無理。」
「離して下さい」
「嫌だけど?」
「ねぇ離す気ないよね?」
「バレた。」
何なんだ、この男は。
私をからかって遊んでるの?
そんな私たちに声を掛けたのジミンだった。
「A、だれ、それ。」
「学校の……クラスメイト。」
「へぇ。Aがいつもお世話になってるみたいで。」
「いや、まともに話したことないよ」
「ジミンはAのオンマか?」
ホソクオッパは様子を見ていたのか
「ダンス上手いな」と笑顔で褒めた。
それが照れ臭いのかジョングクは、まぁ…とか
もごもごと口を動かしていた。
ていうか、この2人だけ?
いつもはこの席にもっと人がいるのに。
「そうだ、A。テヒョンが探してたよ」
「え……1階にいたかな」
「もしかして外まで探しに行ったのかも」
「あぁ…いいや、カトクで居場所教えとく」
「そうしな。」
それだけ言い残して2人は1階に降りて行った。
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作成日時:2024年3月17日 13時