父からの吉報は ページ21
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私が部活から帰ってくると、まだ17時頃だというのに父も母も帰ってきていた。
まさかこんなに早く来るなんて思わなかったから驚きが隠せない。
驚きもそこそこに、父が用意してくれた食事を食べ、ゆっくりと一家団欒の時間を過ごしていた。
…はずなのだが、父からの吉報とやらで私は食後のデザートを食べる手が止まった。
父からの吉報は、耳を疑うものだった。
母「えーっ!凄いじゃん!」
母は驚きつつも喜びの声を上げ、準備を始めないと、と声色がとてもワクワクしている。
それに比べて私は
「えっと…もう一回聞いてもいい?」
父「韓国に支店を造る計画が進められていて、つい先月工事が終わったんだ。
お父さんは韓国支店の責任者に就任することになった。
簡単に言えば、韓国での社長に就任したようなものかな?
だからね、韓国へ移住しようと思う。」
「韓国へ、移住…?」
未だに現実を受け入れられずにいた。
母「あ、でも、Aはやっと中学校生活にも慣れてきた頃だよね?そんな時期に韓国へ行くのはどうなんだろう…。」
右手を頬に当て首を傾げる母の左手には、大きめのキャリーケースがしっかりと握られていた。
「…お母さん、言ってることと行動が真逆だけど?」
ハッとした顔で、自分の左手を見つめる母。
母「あらやだ私ったら。ついうっかり。」
てへ、という効果音が似合うような表情をされても、何故か憎めない。
それはきっと母の性格にあるだろう。
父「そう、だから考えたんだ。最初に僕だけが韓国へ行って、Aは学校の手続きが終わり次第来て貰おうかなと。
お母さんは仕事が一段落した所だと思うから、色々とやってあげてくれないか。韓国側の学校の手配はこっちで進めておくから。」
母「それがいいかもしれないね。じゃあ、まずはAの学校へ連絡だ!」
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ふふふ - おもしろーい! (2022年1月16日 13時) (レス) @page24 id: ac3b07a813 (このIDを非表示/違反報告)
ルン - とっても面白いです^^これからも楽しみにしております! (2021年11月16日 1時) (レス) @page2 id: 169ec3d566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルナ | 作成日時:2021年11月13日 11時