【ヒプマイ】推しキャラ選んで恋、しませんか...？？ (ページ2)

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深夜の恋のカーチェイスページ2

私は、ヨコハマの街を、一人静かに歩くのが好きだ。友達もいないし、家族にだって疎まれて、恋人だって…

でも最近行った店で、気になるヤツを見つけた。この地域では有名なヤクザだという。碧棺左馬刻。

最初はなんだこいつ、と思ったけど、案外いいヤツだった。

左『よォA、今日も来たか』

そういうと何故か私の隣に座ってきた。やっぱ今でも思う。なんだこいつ。

とりあえず今日もいつものを頼んだ。まぁ、その、オレンジジュースだ。未成年だし。

すると隣から煙草の匂いが漂ってきて、

『お前も吸うか？？』

と聞いてきた。

(はぁ？)
A『何言ってんの、私未成年。少しグレてるからって、法は守るよ』

左『あのさ、俺の言うこと拒否する女、あんまいねぇぜ？』

A『んなこと知らない。未成年。』

左『お前…未成年しか言えねェのかよ』

A『別に。ホントのことだし』

こうやって、最高にくだらなくて、最高に馬鹿な会話をする、それが最近の私の楽しみだった。

店長「おーい、もうちょいで店閉めるぞ、ほら、出てけ」

左『は？！今日早くね？？』
店長「いーじゃん？別に。早く寝たいんだよ、今日は」

左『んだよそれ！ﾁｯ、オラ行くぞA』

A『は？どこ行くつもり…』

そんな私の言葉は無視で、碧棺左馬刻は私を車に乗せて、

左『今からドライブな。ハマの夜に車乗んの、気持ちーだろ。』

と言った。

A『別に。普通。』

左『面白くねぇ奴。』

いつものような会話が途絶え、静寂が車内を包む。その時、碧棺左馬刻がその静寂を切り裂いた。

左『オイ、A』

A『何？』

左『好きになった、お前のこと』

A『・・・は？』

左『だから、好きだっつってんだろ』

A『いや、唐突すぎ。てかまず…』

瞬間、口が塞がれる。何、これ。

(！！？！)

キス、された。

A『は？なんだお前、やっぱ頭おかしーんじゃ』

左『るせーよ、黙って俺様の言うこと聞いてろっつってんだろボケナス』

A(……)

A『…今…ば……は』

左『ァ？』

A『今回ばかりは！左馬刻の言うこと、聞いてやる…』

そういうと、碧棺左馬刻はフッ、と一瞬笑みを浮かべ、

左『ちゃんと〝様〟をつけろや』

そうして私の髪をぐしゃっと、そして優しく掻き回すように撫でた。

私は撫でられた髪を触りながら、

『うん、ヨコハマの夜も、深夜のドライブも悪くない…かも。』

と、つぶやいた。