私のいちばんヒーロー ページ1
妹『うぇぇぇえええん』
A『泣かないの!こんなとこで〜!別に風船なんて今度また貰えばいいでしょ?』
私はA。妹と一緒にイケブクロに来てそうそう、貰った風船を飛ばしてしまった。運良く風船は木に引っかかったけど…
A『いい加減にしなって!私の背でも届かなかったんだからもう諦めなさい!』
そう、木は私の背より10センチほど高く、届きそうになかったのだ。もちろん登るわけにもいかない。
(どうしよう、諦めてくれない…こうなったら、)
A『ねぇ、もう1回あっちで風船貰ってこよ…』
もう一度もらってこよう、そう言おうとした時、パーカーを着た青年が木にジャンプし、風船をとってくれた。
??『ホラ、風船!!』
A『あ、ありがとうございます…!』
妹『ありがとう、お兄さん!!!』
??『どーってことねぇよ!風船、割れなくてよかったな』
そうやって青年は立ち去ろうとした。
(あ!名前…)
A『あの!!名前聞いてもいいですか…??』
そう私が聞くと、青年はニッと笑って、
一郎『萬屋ヤマダの山田一郎です!!これからどうぞ、ご贔屓に!!』
と言いながら名刺を渡し、今度こそ彼は帰っていってしまった。
(萬屋、ヤマダ…)
私は名刺を握りしめ、
A『あのお兄さん優しかったね!!』
と妹に話しかけた。
妹『うん!あのお兄さんは私のひーろー!!』
(ヒーロー…か、確かにそうかもしれない)
胸が一瞬とくん、と鳴った気がした。
A『また…また何か困ったことあったらお兄さん呼んでみよっか!!』
(また会いたい…。山田一郎くん、私のヒーロー。)
ーAが自分の気持ちに気づくのは…
また、いつかー
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作者名:ひまわり先生 | 作成日時:2018年10月13日 23時