【文スト】 気がついたら違う世界の神様になってたとかウケるんですけど 【文豪ストレイドッグス】

ウケる　7 ページ8

『え、と。貴方は一体…？』



どうして私が見えるのか、


そこまで言いかけて、耳鳴りがした。
というのも、ものすごい大声が近くで聞こえたからだ。

発信源はイケメンさんの耳元である。




「太宰！貴様！！また職務をサボりよって！！おかげで予定が大幅に遅れてしまっている！」




イケメンの友達は皆イケメンなのだろうか。

長めの金髪を一つに結んだ眼鏡をかけた男性。背は高く、手には手帳を持っている。




「国木ぃ〜田くん、可憐なレディーの前で大きな声をださないでくれたまえよ。
ほら、怯えてしまっているじゃないか。」



私を掴んでいた手を話したイケメン。
私はというもの、驚きすぎていつの間にか耳が隠れてしまっていた。

おかげで猫達がなんて言っているのか、一時的にわからない。助けを求められない。


イケメンさんの言葉を聞いた金髪のイケメンさんは、呆れた顔になった。




「また、幻覚まがいのものをみせるキノコでも食べたのか貴様は！
女性なんていないだろうが！」



むっ、しつれいな！と一瞬思ったが、そうだ、普通は見えないんだ、と自分が置かれた状況を思い出した。


イケメンさんは、一瞬考え込んだあと、金髪イケメンさんの手を無理矢理とり、私の身体にあてた。



当たらないで、通り抜けるだけなのに、と近づいてくる手を見て私は思った。

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