行く先は違えど。section.1【コードブルー】

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ふわぁ、と気の抜けた欠伸をしながら医局に入る琥大郎へ、3人の視線が集まった。


「おはよー。3人揃ってここにいんの珍しいなぁ」

黒田「たまたまだ」

三井「おはよう。それより、倒れたって聞いたけど大丈夫？」

「ちょっとふらついたら、仮眠室に連行されただけ。全然大丈夫。超元気」

森本「お前が居ないと一気に静かになるから、すぐ分かるんだよな」

「オレが騒がしいみたいな言い方やめてくれよ」


そう言った途端、何言ってるんだとでも言いたげな目を向けられた。それも、3人全員に。


「え、、オレってそんな騒がしい？」

三井「今更何言ってるの？」

森本「まぁ、存在感あるのは良いことなんじゃないか？ね、黒田先生」

黒田「こいつはもう少し存在感無くても良いと思うがな」

「えー…皆して酷くない？」


しゅん、と肩を落としながら、ホワイトボードを見る。今日のヘリ担当は確認しておかないと。


「あれ、藍沢がヘリ担当だ。どういう風の吹き回しなの？」

黒田「西口さんが昨日目を覚ました。後遺症も残らず回復してる」

「え？良かったなぁ」


結果良ければ全てよしってことか。後で様子を見に行こう。



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