違和感と謎 ページ17
レイスside
今日の試合は終わった。
1つ、不可解なことを残して。
レイス「…19時45分に談話室」
クリプトに、一杯飲まないか?と誘われたこと。
普段誘ってくるような性格でも間柄でもないのに、どうしてかしら?
でもわざわざ試合中に言うなんて…何かあるのね
それにあの目。
周りを警戒し、計画のために思考を働かせている目をしていた。
レイス(もうずっと昔から、何度も見てきた目だわ)
ふと時計を見ると、針は約束の15分前を指している
レイス「…やることもないし、早めに行くか」
ゆったりとラフな格好をして部屋を出る。
談話室が近づくと、声が私に語りかけた。
────いるわよ。
…ずいぶん早い。まだ約束の時間ではないのに
レイス「クリプト」
クリプト「…ん、あぁ早かったな。突然呼び出してすまない」
レイス「気にしないで。貴方が呼び出すなんてよほど何かあったんでしょう?」
クリプト「さすがレイスだ。話が早くて助かる」
クリプトから差し出された酒を受け取りながら早速本題へと移る。
クリプト「………Aはどんな感じだ?」
…え?
予想外。てっきりナタリーのことかと思っていたのに
レイス「彼女がどうかした?」
そういうと、クリプトはコップにつけていた口を離して難しい顔をした。
クリプト「Aはうまくやってるか?」
貴方も一緒に試合をしていたのだから分かるでしょうに
レイス「…えぇ。詰めが甘いところはあるけど、立ち回りも悪くないしうまくやってるわ」
クリプト「そうか。…周りとの関係も心配無さそうだな」
レイス「社交的でいい子よ。ナタリーと仲良いわね、いつも一緒にいる」
クリプト「お前とも仲がいいんじゃないか?」
一つ一つ。質問が重なるごとにクリプトの本心は見えなくなっていく
レイス「別に悪くはないけど…そんなこと聞いて何になるの?」
らちが明かない、嫌なもどかしさを感じる。
クリプト「…もう少し質問を続けよう」
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かぼちゃ(プロフ) - 真夜さん» 真夜様、とても嬉しいコメントをありがとうございます!歓喜して頂けるとは…!感謝しかありません!拙い文章ですが、これからもよろしくお願いします! (2020年11月10日 20時) (レス) id: 3189cdcc7b (このIDを非表示/違反報告)
真夜(プロフ) - こんにちは!いつも更新を楽しみ読ませていただいてます(^^)レイスが好きなのですがなかなか書き手の方がいらっしゃらなくて、かぼちゃ様の作品を見つけて歓喜しました…!これからも楽しみに読ませて頂きます(*^^)v素敵な作品ありがとうございます! (2020年11月10日 17時) (レス) id: c3ed1a5107 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かぼちゃ | 作成日時:2020年4月13日 17時