バッドエンド一紀編…Part2 ページ31
狼…水姫。
兎…蒼桗。
虎…一紀。
猫…慎。
梟…莢扉。
狐…春翔。
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わかりやすく、表情を曇らせる梟。手には力が入り、前傾姿勢。今すぐにもあの中に突っ込んで八つ裂きにしてやりたいのだろう。
虎「梟…。いいか?まだだ、ストップだぞ?」
梟「…なんで?みんなが揃う前に殺せばよくない?」
狐「馬鹿、それが全員が、無事で助かる保証にはならないじゃんか」
そういえばグッと堪える梟。“全員が無事”というところで引っかかるところがあったのだろうか…。
虎(わっかりやっすぅ!!!)
尚も続く銃声の中、見合わない笑みを浮かべ、笑いを堪える虎は飛んできたナイフにより表情を凍らせる。
虎(……)
梟「…打開策は?」
虎「ふぇ?」
梟「こいつらを全員殺せる作笑笑」
狐(うっわぁぁぁ笑笑)
虎「…あ、あぁ。もうちょい時間くんね?」
梟「ん」
梟は冷静を取り戻した…訳ではないが、理性が効いたのだろうか。いつ切れるかわからない緊迫状態の中、虎が思考を巡らせられるフィールドを作っていった。
虎(なんで、リーダーが?
ここは地下、宝物庫。逃げ道があるのか?
あったとしてもそんなものをここにつけたらすぐ宝物庫。盗まれてもおかしくはないだろう。あっ、盗んできたものをそのままここに持ち込めるように…とか?
まぁ、理由はなんであれ、ここにリーダーがいるのは強ち間違ではないだろう。この敵の量、あからさまなものを隠す行為、あとは…あれ?
あとはなんだ?)
ここに来て思考回路が一気に止まる…。
先ほどまで自信に溢れていた自分自身の考察。1つの疑いをかけた瞬間崩れた。
“可笑しい”
この疑問を持ってしまった。そのせいで全ての基盤がひっくり返った。
虎(…)
銃口を下げ、足を止め、完全に自分の世界に入り込んだ虎。
狐「虎!?」
なんの呼びかけにも、音にも、気配にも反応せずじっと、どこか遠くを見つめ、頭をフル回転させる。
狐「くっそっ!」
通信機も使えず応援も呼べない中、梟が動き出す。
狐「梟!!待て!」
梟「狐は援護して。大丈夫ちゃんと考えてるから…。但し、第1に虎を守ること…。今の虎から離れたら敵からの格好の的だ。敵は確実に減らしていく」
狐「〜、あーっ!わかった!!」
その言葉を聞き、梟はニッと笑って相手の中に突っ込んでいった。
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あげのり(プロフ) - はるかぜさん» 見ててくれたんだね!!ありがとう (2019年5月21日 22時) (レス) id: 811184b721 (このIDを非表示/違反報告)
あげのり(プロフ) - はるかぜさん» なる早で頑張るぉ!! (2019年5月21日 22時) (レス) id: 811184b721 (このIDを非表示/違反報告)
はるかぜ - to be continued…!してくれないかなーん true endでhappy end ……期待してても良いですか?笑 (2019年5月21日 21時) (レス) id: 321e35c9c5 (このIDを非表示/違反報告)
はるかぜ - 読むの遅れた〜!ごめんねぇ。完結おめでとー!!お疲れさま! (2019年5月21日 21時) (レス) id: 321e35c9c5 (このIDを非表示/違反報告)
あげのり(プロフ) - はるかぜさん» おう! (2018年10月26日 23時) (レス) id: 811184b721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あげのり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/raimu2/
作成日時:2017年12月30日 22時