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バッドエンド一紀編…Part1 ページ30

狼…水姫。兎…蒼桗。虎…一紀。猫…慎。梟…莢扉。狐…春翔。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

地下、地上と別れた後。虎は梟、狐と共に散策を続けていた。



梟「なぁ、人多すぎじゃねぇか?」

狐「ん〜。まぁそうだね」

虎「上で結構蹴散らしたと思ったんだが…」



何かを隠すかのように急に現れた敵の数に、驚きを隠せないながらも淡々と相手をしていく3人。
そんな中憶測を立てていく虎。



虎(ここが、宝物庫だからか?
いや、にしても数が多すぎる。これが普通なのか?
又は、他に何か隠しているとか?例えば、情報。人質。逃げ道。あとは…)

虎「…本来いるはずのない者。とかな?」



そんなまさかなぁ。とかなんとか思いながらも様々な憶測を挙げ続ける。

根拠の無い可能性、パターンを組み立てるのは梟が誰よりも早い。数だけならば。
そこから、最も確率が高いものをいつも引き抜いているのが、虎。そしてそれを肉付けしていくのが猫。
つまりは、虎の考える推理は、誰よりもハズレが少ないというわけで。
即ちそれは、ターゲットが最上階ではなく、最下階にいるということだった。



虎(成る程…それならここの警備兵の多さにも合点がつく)



そっとインカムに手を伸ばし、淡々と告げる。



虎「よく聞け、ターゲットは最下階にいる可能性が高いかもしれない。根拠は長いから割愛するが、地下二階の時点で兵が多すぎる」

梟「えっ!?まじ?これ多いんか…」

虎(お前の感覚はバグり過ぎだ)

狐「どーりでね。しかも、ここは捨てるのか知らないけど、コンピュータが全部壊されてたなぁ」

虎(いつ見たんだよ)



相手からは止めどなく攻撃が降ってくる。ナイフが飛んで来、銃の球は隙間なく、射程から外れれば近接で…。

どこのグループにも引けを劣らない理由がよくわかるほどに、見事に連携が取れていた。
少人数ならまだしも、100人近い小隊の一糸乱れぬ姿は圧巻ものだ。



?《…ぁ、…か、ぃ…な…ぃ、》

虎「?なんだ?どした、聞こえない」



誰かから連絡が入ったが、ノイズが酷く上手く聞き取れない。
そんな中、驚いた様子の梟。それもそのはず、彼の作ったインカムはどんな妨害電波も跳ね返せる様、独自で調べ抜き、匿名で表彰されるほどのプログラミングを作り出し組み込んだ。言わば最先端の技術といっても過言ではなかった。妨害が入ることはあり得ないに等しかったはず。

つまりは相手がそれを上回ったということであった。

バッドエンド一紀編…Part2→←バッドエンド慎編…part8



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あげのり(プロフ) - はるかぜさん» 見ててくれたんだね!!ありがとう (2019年5月21日 22時) (レス) id: 811184b721 (このIDを非表示/違反報告)
あげのり(プロフ) - はるかぜさん» なる早で頑張るぉ!! (2019年5月21日 22時) (レス) id: 811184b721 (このIDを非表示/違反報告)
はるかぜ - to be continued…!してくれないかなーん true endでhappy end ……期待してても良いですか?笑 (2019年5月21日 21時) (レス) id: 321e35c9c5 (このIDを非表示/違反報告)
はるかぜ - 読むの遅れた〜!ごめんねぇ。完結おめでとー!!お疲れさま! (2019年5月21日 21時) (レス) id: 321e35c9c5 (このIDを非表示/違反報告)
あげのり(プロフ) - はるかぜさん» おう! (2018年10月26日 23時) (レス) id: 811184b721 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あげのり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/raimu2/  
作成日時:2017年12月30日 22時

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