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バッドエンド莢扉編…Part4 ページ20

狼…水姫。兎…蒼桗。虎…一紀。猫…慎。梟…莢扉。狐…春翔。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

狼「…っお…ぃ。おい!梟!!」

梟「…」




仲間を一気に無くし、自分のせいだと考え塞ぎ込み始める梟。その目には何も映らなくなり始めていた。




狼「莢扉!」




狼が梟を手繰り寄せ、引っ叩く。そのまま胸ぐらを掴み言い放つ。




狼「失っちまったもんはしょうがねぇ!元々からここまで無傷だったのが奇跡に近いんだ!もしかしたら、俺らの死期はもっと早かったかもしんない!それでも生きて来れたのはみんなの力。お前の力だろ!?俺だって、最愛の弟、親友、家族を亡くしたさ!でもな、まだお前がいんだろ?お前にだって俺がいんだろ?諦めてねぇで、塞ぎごんでねぇで、目の前見やがれやっ!…ゴホッ。っはぁ」




今にも泣きそうに、辛そうに、血を吐き出すのを我慢しながら捲し立てた狼。
その狼の事を不安そうに見つめる梟。
手を伸ばし、いつもとは違う弱々しい力で狼の事を掴み




梟「ごめん…。がんばる…から。



だからっ…。狼もいなくならないでっ」




泣きながらお願いした。絶対に泣き顔を人に見せなかった莢扉。その彼をここまで追い詰めるほどに、仲間の存在は大きかった。




狼「あっ…たりめーだろーよ」




その言葉を聞き、ずっとなかった光を目に取り戻すと、狼を担ぎながら走り出す。



残念ながら1人では4人を連れ帰るのはとてもじゃないが難しい。第一に、傷だらけの狼を庇いながらの逃走+戦闘をしている時点でいっぱいいっぱいだった。




背後を顧みず、前へ前へと走り続ける。やっとの事で出口が見えると、逃げ果せようとしている敵の親玉が。
最後の力を振り絞り、全ての恨みを込めて一発放った。
そいつは息を止め、2人は帰路に着いたのだった。

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あげのり(プロフ) - はるかぜさん» 見ててくれたんだね!!ありがとう (2019年5月21日 22時) (レス) id: 811184b721 (このIDを非表示/違反報告)
あげのり(プロフ) - はるかぜさん» なる早で頑張るぉ!! (2019年5月21日 22時) (レス) id: 811184b721 (このIDを非表示/違反報告)
はるかぜ - to be continued…!してくれないかなーん true endでhappy end ……期待してても良いですか?笑 (2019年5月21日 21時) (レス) id: 321e35c9c5 (このIDを非表示/違反報告)
はるかぜ - 読むの遅れた〜!ごめんねぇ。完結おめでとー!!お疲れさま! (2019年5月21日 21時) (レス) id: 321e35c9c5 (このIDを非表示/違反報告)
あげのり(プロフ) - はるかぜさん» おう! (2018年10月26日 23時) (レス) id: 811184b721 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あげのり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/raimu2/  
作成日時:2017年12月30日 22時

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