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馬乗りにされ、首を押さえつけられる圧迫感。中途半端に気道が塞がってしまう息苦しさ。彼の、恍惚とした表情。
全てが鮮明に思い出され、呼吸が荒くなる。早く彼から逃げなくては、と思った時には既に足が動いていた。
そしてロッカーへ逃げ込み、今へ至る。
｢君に起こりうる未来を占い過ぎて、いつも私は不安になってしまう。だからこそ、私しかいない未来に君を縛り付けたかったんだ。｣
彼自身の能力か、それとも死の間際の記憶か。頭の中でその言葉が反響する。
ドクドクと脈打つ胸を押さえながら、ロッカーの外の様子を伺う。…どうやら通り過ぎていった様だが、使い鳥をどこかへ飛ばしている筈だ、油断は出来ない。
案の定梟が目の前を偵察したのを確認し、ロッカーの外へ飛び出した。
彼の能力を持ってすれば、私の位置を特定するなんて造作もない事だろう。しかし、未来を視る度に心労は溜まるのでそう頻繁には使えない。現在の位置がバレる前に、荘園へ逃げれば何とかなるかもしれない。
僅かながらも希望を胸に、ゲートの付近をよく確認し外へ出ようとした時。
｢ふふ、見つけた。｣
ゲート前の影から目隠しを外したイライが現れ、私の腕をぐっと引いた。そのまま彼の腕の中に収まってしまい、目と目が合わせられる。
私の考えも、行動も全て読まれていた。抜け出そうともがくが、びくともしない。
｢離してっ…！｣
｢1度手放してしまったから心配なんだね。大丈夫、もう離したりなんかしないさ。｣
違う、そうじゃないのに。彼の青い瞳に射止められて、体の力は抜け眠気が襲いかかってくる。まずい…
｢記憶とはいつも曖昧で、不安定な物さ…未来と同じだ。おやすみ、A。｣
｢…あれ？ここは…私の部屋？｣
｢練習中、頭を打って気を失ってしまったんだよ。チェイスの方は良い逃げっぷりだったよ、私には捕まってしまったけどね。｣
｢そう言われればそんな気が…介抱までして頂いて、ありがとうございました。実戦で使えると良いんですけど…｣
｢＿あぁ、心配しなくてもいい。君の未来はきっと上手く行く。なにせ、私には全て分かっているからね。｣
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ステラテス(プロフ) - チャカポコさん» コメントありがとうございます！褒めていただけてとても嬉しいです、おじょぜの魅力を最大限引き出せるようこれからも精進して参ります。 (2021年5月1日 1時) (
レス) id: 6c8573e34b (このIDを非表示/違反報告)
チャカポコ(プロフ) - おじょぜの話、とても好きだ… (2021年5月1日 0時) (レス) id: ac5889fea8 (このIDを非表示/違反報告)
ステラテス(プロフ) - 道影さん» コメントとリクエスト共にありがとうございます！そう言って頂けて本当に嬉しい限りです。時間が空いてしまいましたが、リクエストして頂いたお話の更新が終わりました。どうぞこれからもこの作品をお願いします。 (2021年4月28日 0時) (レス) id: 6c8573e34b (このIDを非表示/違反報告)
道影 - すっごい面白いです！めちゃニヤけが止まらへん…(笑)あとリクしても大丈夫でしょうか？大丈夫でしたらVAL組で狂愛お願いしますっ！ (2021年4月12日 21時) (レス) id: 28f2bba1fe (このIDを非表示/違反報告)
りりな - リクエスト応えてくれてありがとうこざいました、、！やっぱりこの短編集の雰囲気だいすきです、！！ (2021年4月3日 19時) (レス) id: 88b3cccd14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ステラテス | 作成日時：2021年2月13日 23時
