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水が流れ込む音がする。
ミシェルは咳をしながら、床板に手を伸ばした。
その手を、白魚の様な手が掴む。
暗い中に紛れた黒髪。アメジストの様に不気味にひかる紫の瞳。
ノワールだった。
「大丈夫か、ミシェル」
「げほっ、…えぇ、平気よ。」
肺に水が少し入った。
まだ少し噎せながら、ノワールの手を借りて何とか立ち上がる。
ノワールはミシェルを支えながら、辺りを見回した。
殆ど暗い中、ぽつぽつと着いた灯りが唯一の頼りだった。
カツン。
石が床に当たった音だ。
ノワールとミシェルの耳はそれを聞き逃さなかった。
その音の方へ行く。
「おう、カロンとノエルか。無事で何よりじゃ」
「あぁ。落ちた所が水だったのが救いだった…」
ノワールとは対照的な低く渋い声。
暗闇の中烏の頭が浮かぶ。
その横脇にびっしょりとしたノエルが居た。
…全員、水の中に落ちたようだ。
「はぁ、死ぬかと思いましたわ。
ここは、一体…」
「…頭打って混乱しとるか」
「思い出してみろ、私たちが何故こんな所にいるのかを」
ノエルは考え始めた。
時は、数時間前のスラムに遡る…
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スイ - 面白かったです！続き待ってます！ (2020年6月10日 21時) (
レス) id: c26352c883 (このIDを非表示/違反報告)
Chaos(プロフ) - 楽しみに続き待ってます (2019年9月28日 15時) (レス) id: c7227097e4 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年6月2日 22時) (レス) id: b946a130ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竈門 冬月 | 作者ホームページ：I don't know
作成日時：2019年6月2日 22時
