涙 ページ24
悲鳴嶼side
Aが最終選別に行ってしまった。
私は今先程まで、左手の指輪を触りながら、Aの徐々に薄れ行く気配を必死に感じ取っていた。
その気配がふ、と消えるまで、私は玄関から動けなかった。
最後に触れた掌は、鎖を握り続けた私の手のように、硬く、また乾燥していた。
まるで、女性の手と思えない程に。
....そもそも、何故私はAにこんなにも執着しているのだ?
私はこれまでこんなにも人に執着などしたことがない。
私の頭の中に、彼女が浮かぶ。
最初に辛い稽古をしても苦言も言わず、
岩の呼吸を教えた時は跳ねて喜んだり。
自分の呼吸を見つけると、
貴「悲鳴嶼さんとおなじじゃないのは、ちょっと寂しいや」
と悲しげに言ったり。
それらの思い出は、私の頬を赤く染めるには十分なものであった。
悲「嗚呼、何故私の胸はこんなにも苦しいのだ....」
私の頬に、また水の糸か出来た。
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るるちゃ - え、最高…。悲鳴嶼さんすこすこのすこたんなんだけど笑笑悲鳴嶼さんの夢小説少ないから完結していてありがたかったです!! (2020年12月1日 23時) (レス) id: b8364d44bb (このIDを非表示/違反報告)
ラヴァ(プロフ) - さなさん» ありがとうございます!とっても嬉しいです!これからもどうぞ、宜しくお願いします♪南無阿弥陀仏..... (2020年4月18日 8時) (レス) id: 872177c79b (このIDを非表示/違反報告)
さな - 最高でした...。悲鳴嶼さんの夢小説が読めて幸せです!ありがとうございます...南無阿弥陀仏 (2020年4月18日 2時) (レス) id: daa05b1484 (このIDを非表示/違反報告)
ラヴァ(プロフ) - 星空 雫さん» コメントありがとうございます!この特異体質はいつか役に立つかも知れませんね...♪ (2020年3月5日 15時) (レス) id: 872177c79b (このIDを非表示/違反報告)
星空 雫 - まさかの夢主動物の声が聞こえる特異体質の持ち主とは!びっくりしました!更新お待ちしています! (2020年3月5日 15時) (レス) id: cfd7e474f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラヴァ | 作成日時:2020年2月10日 6時