【刀剣乱舞】その捌き、三名槍の彼の如く【蜻蛉切】 (ページ21)

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桜の花弁20枚ページ21

貴「怖かった....！貴方が居なくなってしまうかと思いました....。」

蜻「なんのこれしき...くッ...」

貴「......ああ！そんなに無理をしてはいけない。貴方は怪我人なのですよ...？」

蜻「ああ、そうか....皆は...主、皆は無事でしょうか！？」

結「それなら、皆無事に帰還しましたよ。

全く.....いつも無茶をするのですから....」

主様はため息をつきながら言う。

蜻「いや、申し訳ない限りです....ハハハ....」

貴「笑い事ではありません！」

結「そうですよ。その怪我では、暫くは内番も出来ないでしょう。

とにかく、今はゆっくりしていて下さい。」

そう言うと、主様は部屋から出て行った。

貴「....心配したんですよ？貴方が約束を守らない人な訳ありませんから。」

蜻「心配をかけてすまない。

その事なんだが、あの.....

....この宝玉、Aの本体のものではないか？戦場に居た時間遡行軍が持っていた物だ。」

そう言うと、蜻蛉切は私に虹色の宝玉を手渡してきた。

確かに、本体の鞘の窪みにはまりそうだ。

貴「....そうかも知れません。

.....蜻蛉切、貴方が付けてみて下さいませんか？」

蜻「何故自分なのだ？不安な事があるのか？」

貴「いや、貴方にお願いしたいだけにあります。嫌なら...」

蜻「いや、自分がしよう。本体を近付けてくれないか？」

私は言われるがままに、本体を蜻蛉切の手元に近付けた。

そして、その宝玉が私の本体にピタリとはまった。

その時、

貴「あ゛あ゛ッ!!ぐッ....」

蜻「！？A！！どうしたのだ！？聞こえるか！？」

頭が....割れる....

私はその場にうずくまった。

蜻「.....！......、...！？」

蜻蛉切の声すら聞こえない。

.

そしてふいに、頭の痛みが引いた。

そして、気がついた。

私は、蜻蛉切のことが

.

.

.

好きなのだ。心から愛していたのだ。

頬にはいつの間にか、涙が伝っていた。