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ドサッ__
あ「よしっ、買い物終了…。」
冷蔵庫の中身が空っぽだったので、家まで送ってくれた薮君達が帰ってから買い出しに行ってきた。
いつもは1人で行くのはだめと言われてるけど…近くだし、今の時間は主婦の方がほとんどだからね。
買ってきたものを片付けてから、ソファーに座って
しばらくの間 スマホと睨めっこをしていた。
あ「…全然来ない。」
おばあ様と話をしようと思って、秘書の方に先に連絡をしておいた。
仕事で忙しいだろうから、電話出来そうな時間を聞いたのが14時。
約束の時間から20分経ってもかかってこない…やっぱり忙しいのかな。
あ「___っ、はい…!もしもし!」
席を立とうとした瞬間にかかってきたから、慌てた感じで出てしまった。
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祖母《あら、忙しかった?》
あ「あ、いえっ…。」
祖母《直接話せなくてごめんなさいね、用件は?》
あ「あの…、一人暮らしをやめたいな、って。」
祖母《あら…なにか不満があった?》
やっぱり少し残念そうな声のトーンに変わった。
そりゃそうだ。
普通の大学生ならこんなに良いマンション住めないし、立地も良いから尚更。
あ「いえ…ここに不満があるわけではなくて。」
祖母《じゃあ どうしたの?》
あ「っ_。」
口を開きかけてやめた。
涼介君との将来を考えて、を何て言う?
涼介君の正体も立場も言えない。
嘘をつくのも…。
あ「…あの、いつでも良いので会う時間が欲しいです。
その時にちゃんと伝えたいので。」
祖母《…Aがそんな風に言うなんて、かなり大事な話なのね。》
面と向かって話すとなったら、それはそれで言えなくなるかもしれないけど。
祖母《分かったわ、出来るだけ早く時間を作るわね。》
あ「ありがとうございます…。」
おばあ様の背後から慌ただしい人の声が聞こえてきたから、切りますねと言って早く切った。
忙しそう…体調崩したりしないかな、年齢的にも心配な面があるから。
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涼介君との結婚…許してもらえるかな。
いや、その前に陛下の許し…
いや、でもなぁ…その前に涼介君がこの世界に残れるかどうかだよね。
あ「せめて、おばあ様にだけでも納得してもらわなきゃ…。」
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あちゃん(プロフ) - 一話から何回も読ませてもらってます!こんなに好きな作品に出会えたのは初めてで何回も読ませてもらってます!終わりに向かっていくのはとても寂しいですが主様のペースで更新頑張ってください!とても応援してます! (2021年11月17日 0時) (レス) @page50 id: 6556ee0ca9 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇん(プロフ) - ♪くるすけ♪さん» 全然大丈夫です!頑張ってください! (2021年9月10日 8時) (レス) id: 26e2860a94 (このIDを非表示/違反報告)
とも - 最初からずっと読ませてもらってます!今回の内容もある意味良くて続編気になります待ってます! (2021年9月8日 10時) (レス) id: 72ac1295a3 (このIDを非表示/違反報告)
♪くるすけ♪(プロフ) - かふぇんさん» ありがとうございます! すみません、今気付きました(´;ω;`) 次の更新で直しておきます! (2021年9月7日 23時) (レス) id: 7871b290ea (このIDを非表示/違反報告)
かふぇん(プロフ) - いつも楽しみにしてます!あと、1536からいきなり1637になってますけど、、 (2021年9月7日 19時) (レス) id: eba823519b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:♪くるすけ♪ | 作成日時:2021年3月22日 12時