9人のドS〇〇達…【28】

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ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ＿＿＿








あ「はーい＿＿あっ、侑李。」

知「おはよーっ。」








ｴﾝﾄﾗﾝｽのｲﾝﾀｰﾎﾝが鳴り、出てみると侑李だった。

数分すると、今度は部屋のｲﾝﾀｰﾎﾝが鳴る。
ﾓﾆﾀｰを見てから玄関のﾄﾞｱを開けた。








ｶﾞﾁｬ＿＿＿









あ「ごめんね、もう少しで準備出来るから…。」

知「うん、待ってる。」









中に通して、私は再び準備に取り掛かった。








知「美味しいもの沢山食べよーね♡」

あ「ふふ、そうだね。」

知「あとね、こことか、ここも行きたい。」









ｳｷｳｷとはしゃぐ侑李は、本当に可愛い。

口に出したら怒られるから言わないけど、本当に子供みたい(笑)






ついに侑李と2人で、1泊2日の旅行に行きます。

熱海かぁ…なんだかんだ言って凄く楽しみ。








あ「ごめんっ、お待たせ。」

知「じゃー行こっか!」








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知「ﾁｪｯｸｲﾝして荷物置いてから、いろんなとこ行こーね。」

あ「そうだね。」









新幹線の中で、今日のｽｹｼﾞｭｰﾙを決めてる。

熱海のﾊﾟﾝﾌﾚｯﾄに付箋を貼ってるのを見ると、行きたいとこが多そう。









あ「ふふ。」

知「なに?」

あ「相当楽しみなんだね。」









って言ったら、唇を尖らせてぶすっとした顔を見せた。

あれ、言っちゃまずかった?








知「なんだ…楽しみだったの僕だけなんだね…。」

あ「えっ。」

知「やっぱ涼介のが良かったよね…。」

あ「えっ、いやっ…。」









新幹線の窓に頭をごつんと強めにぶつけ、ﾎﾞｿﾎﾞｿと悲しげに呟いてる。









あ「ごめんっ、私だって楽しみだったよ?」

知「…ほんと?」

あ「うん、侑李と行けて嬉しいよ!」

知「僕とでも楽しんでくれるの?」

あ「もちろん!」

知「夜も付き合ってくれる?」

あ「うん! ん?」








知「言ったね。嘘はだめだからね? ♡」

あ「…はめられた。」








私って、なんて罠に引っ掛かりやすいんでしょうか…。








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あ「…凄い。」

知「賞品にしては豪華だね〜。」









平然と旅館に入っていく侑李だけど

私は足を踏み入れるのすら怖いよ。







たかが大学の賞品で、こんな豪華な旅館…1泊いくらするの。






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