9人のドS〇〇達…【20】 (ページ41)

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あ「…はぁ…。」

涼介君がいなくなり、私はﾍﾞｯﾄﾞに腰掛けた。

…光君がいるのを忘れて、普通にため息をついちゃったし。

光「寂しいか?(笑)」

あ「えっ＿＿あ、いや、そんなことは…(笑)」

光「顔に出てるよ(笑)」

笑いながら、光君は私の方に近付いてきて、隣にゆっくりと腰掛けた。

特に会話もなく、代わりに私の目線の先に1枚の封筒を出した。

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ﾚﾄﾛな封筒に、ｲﾝｸで押印がされてる。

…手紙?

少し戸惑いがちに封筒を受け取ると、

光「A宛の招待状だよ。」

あ「招待状…?」

光「2週間後にね、この城で夜会があるんだ。舞踏会のような…ﾊﾟｰﾃｨｰのような。

ま、一番の目的は山田が帰還した事を言うためだけどね。」

帰還…したから?

申し訳ないけど、それくらいで夜会開くんだって思っちゃいました。

でもこれが普通なんだよね、…慣れなきゃ。

光「だけど強制ではないよ?」

あ「…そうですか。」

光「A 慣れてるとは思うけど…

出るからにはﾃｰﾌﾞﾙﾏﾅｰとか歩き方とか…夜会に出るために必要な事全部覚えてもらんなきゃいけないんだ。

ちなみに…山田は最初反対だった。」

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あ「…私を、夜会に出す事をですか?」

光「そう。そして…Aを出すって最初に言ったのは…。」

あ「まさか…陛下、ですか…?」

私の答えに、光君はｺｸﾝと頷く。

…どうしてですか?

あんなに私を追い出そうとしてた陛下が、私を大切な夜会に出そうだなんて。

光「たぶん…試そうとしてるんだよ。」

あ「…。」

光「俺としては…出て欲しい。」

ずっと横顔を見せながら話していた光君が、私の目を見て話した。

真剣な瞳に、何も言えないわけがない、
それに…断る理由がないよ、

私のことを試そうとしてるんでしょう?

その試練を乗り越えないで、賭けに乗らないで、陛下に勝てる日が来るはずがない。

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あ「＿＿＿出ます。夜会。」

光「…出て欲しいとか言ったけど…、無理はしないで。」

あ「大丈夫です。

自分で決めたことは…最後までやり通しますから。」

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