9人のドS〇〇達…【20】 (ページ40)

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あ「んむ、っ…ぅ…/」

涼「…ん、唇の形も覚えさせときゃ良かった。」

あ「…遠慮しておきます。」

涼「俺は覚えてるのに?」

いつの間に覚えてたんですか…。

涼「今度覚えてもらうからな?」

あ「えっ…。」

涼「唇痛いとか言っても、覚えるまでするから。」

よし、逃げよう。

そう覚悟しました。

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ｺﾝｺﾝ＿＿＿

あ「あ…はーい。」

涼「…誰だよ。」

邪魔すんなよ、的な発言に近いﾄｰﾝで、涼介君がﾎﾞｿｯと呟く。

ﾄﾞｱの方に向かおうとすると、お腹に巻き付いてた腕にｸﾞｯと引き止められる。

仕方ない…ここで対応しよう、

かなり距離あるけど…。

ｶﾞﾁｬ＿＿

少し遠くのﾄﾞｱが開いて、入ってきたのは

光「あっ、やーっぱりいた。」

あ「光君っ?、おはようございます。」

光「おはよ、A。」

昨日までの格好とは違う、

まるで騎士のような格好に、左の腰に剣の鞘(さや)を2本付けていた。

顔つきも…少し凛々しく見えるのは気のせい?

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涼「…なんだよ。」

光「仕事の時間ですよ、殿下。」

涼「光君…周り誰もいないだろ、その喋り方しなくて良くねぇか?」

光「万が一の時がありますので。」

涼介君に言われても、口調を変えようとしない光君。

まぁ…ﾒｲﾄﾞさんとかいたら大変だしね。

そんな光君にため息をついて、涼介君は私から離れていった。

涼「わーったよ、行きゃ良いんだろ。」

光「ちゃんと真っ直ぐ向かって下さいよ?」

涼「はいはい。」

なんか…さっきまで近くにいたのに、もう遠くにいる。

まだ見える距離なのに…こんなに遠く感じるもんなんだ。

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涼「A。」

あ「はっ、はい!!」

いなくなったはずの涼介君が、ﾄﾞｱから顔だけを出して

涼「またな。」

って、たった一言をくれただけ。

だけど、そんな一言でも…充分なほど嬉しかった。
胸の奥がいっぱいになった。

あ「はいっ…お仕事頑張って下さいね…!!」

涼「あぁ。」

柔らかく微笑んだ涼介君は、満足気に仕事に向かって行った。

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