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第49話 ページ2

Aside









『さ、智司…っ!』









俺にチャカ突き付けられてるからか、どんだけ殴られてもどんだけ蹴られても一切抵抗しなかった智司。









あんだけ強い智司があっという間にボロボロになっていく様子を見て涙が止まらなかった。









『やだ…やだ、やめて…!智司!!私なんかどうでもいいから…!智司が、智司が死んじゃう…!!』


片桐『…はっ……俺が、これごときで死ぬような奴だと思ってんのか…?』


『さ、とし…』


片桐『不細工な泣き顔、見せてんじゃねぇよ…』









血だらけになりながらも安心させるように笑ってた智司。





そんな智司に男達は容赦無く暴行を加えて。









『ぅおらっ!!』


片桐『っ!!』









こっちにまで聞こえる程の音を立てて男が顔面を蹴り上げると智司は動かなくなった。









『…ははは……っ!ざまぁないね』


『嘘…さとし……?』


『あーあ、スッキリした。じゃあね、片桐サンのお姫様。顔は可愛いしまた会いに来るかもね』









男が何か言ったけど俺の意識は智司に釘付けで耳に入らなかった。









『ねぇ、智司…!目開けてよ!やだ……やだぁ!!』









あいつらが居なくなって2人だけになった倉庫に俺の声だけが響いてた。









相良『A!!智司!!』


『さがら、くん……』









涙で滲んでよく見えなかったけど入口には相良くんを筆頭に大量の開久の生徒が居て。





相良くんは一目散に俺の方に駆け寄って来てくれた。









相良『A!大丈夫か?』


『来るの遅いよ、馬鹿…!』


相良『悪ぃ…』


『っ、智司…』









相良くんに縄を解いてもらって自由になった俺は即座に智司の元に駆け寄った。





見てるこっちが痛くなってくるほど大怪我してた智司は、どんだけ呼びかけても揺すっても目を開けてくれなくて。





誰かが呼んでくれた救急車が来るまで俺はずっと智司の名前を呼び続けてた。

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香月なる(プロフ) - 美雨さん» いえいえ、ご指摘ありがとうございます!一応見返してるのですが結構間違えてるものですね…。また気付いた事があれば教えて頂けると嬉しいです。早く更新できるように頑張ります! (2020年3月22日 11時) (レス) id: 4194bddbe5 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - またまた続けてのコメントですみません。 物語パート1 〜一気に読んじゃいました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした...。 (2020年3月22日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - また続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 第68話のここの部分 やべやべ、ちょっと色々混乱してデカ目の独り言喋っちゃった。 (2020年3月22日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - 続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 第66話のここの部分 倉庫の中に明久の奴らに捕まってる今井が見えた。 これ正しくは開久ではないんでしょうか? (2020年3月22日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 第56話のここの台詞 『伊藤ちゃん顔赤いわよ?』 これ台詞の前の名前抜けてませんか? (2020年3月22日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:香月なる | 作成日時:2019年8月7日 22時

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