酒呑み少女と荘園 (ページ3)

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リッパーside

リッパー「こんばんわ、
月が綺麗ですねぇ」

A『はーい、いらっしゃい』

毎晩のように通うこのバー

いつも数人は人がいるのに、

今日は私しか客がいない

リッパー「珍しいですね、
私だけなんて」

A『そうだね、
でもたまにはいいんじゃない？』

にやりと笑ってメニューを差し出す

リッパー「寂しいですねぇ、
じゃあ、アフィニティで」

A『はーい』

彼女はシェーカーを握りシェークする

A『どうぞ』

リッパー「ありがとうございます」

しばらく他愛ない話をしていると、

もう既に深夜になっていた

A『まだ、寝なくていいの？』

リッパー「いいんですよ、
それに、私は夜が怖いんです」

彼女は不思議そうに答える

A『お化け？』

可愛い反応ですね、

私はそんなに可愛くないですけど。

リッパー「いえ、私が怖いのは自分です
ただ、私でない私が人を殺めてしまう
それが、怖かった」

A『二重人格か……』

リッパー「ええ、それにこの手、
人に触れるのも怖いんです」

彼女は後を向いてお酒を手に取る

A『だったら、それを忘れるくらい
楽しい夜にしないとね』

アフィニティ

カクテル言葉【ふれあいたい】