愛しの蘭丸様

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〜side>＞＞A〜

全部、私が悪いんだ…。
幸せな思いをしすぎた罰なんだ。

シャイニング事務所の皆さんにも申し訳なくて
日向さんの家から飛び出して来てしまった。

何も考えず、ただただ走った。
するとあたりを見ると誰もいない浜辺に来ていた。

A｢ここは…｣

その浜辺は、私にとってとても大切な場所だった。
お互いに自分の気持ちを伝えあった場所。
そして、お付き合いを始めた場所。

A｢なんで、こんな所に…｣

私はその場に座り 静かな海を眺めた。
いろいろな事が頭に浮かんでくる…

目を閉じると蘭丸さんの声が聞こえてくる。
思い出の中の蘭丸さんが私を呼ぶ。

蘭丸｢A…!｣

あれ、やけにリアルに聞こえる。

蘭丸｢おい、A!!!!｣

目を開けてみる。と．．．？


蘭丸｢お前、なんで1人でいなくなるんだよ！｣
A｢蘭丸、さん？｣


蘭丸さんが息を荒くして私に何か叫ぶ。
混乱して何を言っているのかよく分からなかったけれど、
蘭丸さんがとても心配しているのが分かった。

蘭丸｢とりあえず、戻るぞ｣
A｢嫌です!!!!｣
蘭丸｢は？｣
A｢ごめんなさい…｣
蘭丸｢ちっ｣

蘭丸さんの舌打ち。
あぁ、嫌われたかな…

蘭丸｢ったく。｣

身体が暖かいものに包まれる。
蘭丸さんに抱きしめられた。

それと同時に、何故か涙が出てきた。

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