【ONEPIECE】発熱【サボ】 (ページ42)

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｢なんでお前は警戒心が無いんだよ…男だぞ？男の部屋だぞ？｣

｢はぁ…｣

総長と二人で部屋に戻った。総長が扉の前で出待ちしていたのは、どうやら私が他の男性の部屋で話しているのが気に食わなかったかららしい。

たった今、私の肩に手を置いて、項垂れている。

｢話すだけならまだしも、部屋は無いだろ…｣

｢お手伝いしてただけですけど｣

｢あっちはその気かもしんないだろ！｣

｢面倒くさ…｣

ボソッと呟くと、｢お前なあ！｣と怖い顔をされた。

それに対して少しオーバーリアクションをとると、ハッとした顔でまた項垂れる。

｢本当に、Aの事が好きなんだよ…自分でもやばいとは思ってる。でも日に日にダメだ。出来ることなら部屋に括りつけておきたい｣

｢発想が既に激やばかと｣

実はこうした束縛は、今回が初めてでは無い。恋人になってから、総長はこんな感じなのだ。なんなら、段々とエスカレートしてる。

｢(別にいいんだよ。束縛とかあんまり私に効果ないし。最悪、コアラさんが何とかしてくれるだろうし)｣

そう、別にいいのだ。むしろ飽きられる方が怖い。

だが、問題があるとするならば、束縛するほど私に不安を覚えているということだろう。

私を見て不安に思う。それは即ち、私がどこか他の男性の所に行ってしまうのではないかという想像が、少なくとも総長の中ではある訳で。

｢(つまりそれって、私、信頼されてないんだよな)｣

そう思うと、少し腹が立ってきた。

なんだそれ。むしろ総長の方が私より全然浮気しそうな立場ですけど。私、本当に仕事に私情は持ち込まないタイプなんですけど。