【ONEPIECE】発熱【サボ】 (ページ41)

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｢Aさん。今日のお礼です。お酒は好きですか？｣

ふと、書類整理のお手伝いが終わったタイミングで、上司さんが、瓶を差し出してきた。中の液体が、トプンと音を立てる。

｢これ、前行った任務で買ってきたものなのですが、美味しかったので是非｣

｢そんな、大したことはしていないですよ｣

｢いえ！Aさんが居なければ今頃大変な騒ぎになっていたかもしれませんから！ここは頂いてください！｣

｢…ではありがたく頂戴いたします｣

確かに高そうな瓶を引き取って、心の中で苦い顔をした。

何故なら、私はお酒に弱いから。

兵士として過ごしていた時、1度だけ安いお酒を仲間と飲んだことがある。次の日は記憶がなかった。

仲間からは何も無かったとは言われたが、あれ以来生温い目で見てくるようになった事だけは感じた。

酒は飲んでも呑まれるな、なんて。

｢(絶っっっ対1人で飲もう。自分が何するか分からない)｣

そう決心して、その場を去る。扉を開けて、部屋に戻ろうと向きを変えると、そこには何故か、特徴的な帽子の人物が壁に寄りかかっていた。

｢…総長｣

｢よぉA。随分と楽しそうだったな｣

顔が笑ってるのに、目が笑っていない。