ポートマフィアに入社してきたのは、川端康成の孫でした。

甦りの書。 ページ12

とある日の武装探偵社に、来客がやってきた。

コンコンッ

「あれ、来客、ですか？今日ありましたっけ？」
武装探偵社メンバー――――――中島敦が尋ねる。
「いや。無いよ。と、云うことは―――。」

「おぅ、お前等。」

「ちゅ、中也……！？」

「ポートマフィアが何の用だ。」
「……ほら、Aちゃんっ。Aちゃんが出ないと始まらないんですからっ！」
「…あ〜、ご、御免なさい。一寸、私が用があって……。」
「へえ、Aちゃんがですか！」
「そうなの、賢治君。其れで、見て戴きたい物が在って……。」


――――――甦りの書？


「ええ、昨日、お母さんに、『御祖父ちゃんの遺品整理してきて！』って頼まれまして…。」
「其の時に出てきたって云うものかい？」
「はい。御祖父ちゃんは、誰も考えなさそうな事をするのが大好きで。」
「じゃー、社長に聞いた方が早いんじゃない？もう居るし。」

社長……！

「ゆ、諭吉さん！？…ご、ご無沙汰しております。」
「嗚呼。」
「…知り合いなのかい？」
「御祖父ちゃんと親友なので。存じ上げております。其れで、諭吉さん、何か知りませんか？」
「……私が聞いたのは―――――」

『諭吉！此れ見てくれよ！』
『何だ其れは。…嗚呼、また康成の巫山戯たお遊びか。』
『ひっどいなぁ！僕が計画した物は、全部計画通り行ってるっていうのに〜。』
『……んで、其れは何だ？』
『良くぞ聞いて呉れました！此れはね、僕が死んだ時の護衛用だよ！僕に、孫がいるだろう？可愛い可愛い孫娘が。孫に僕を甦らせて貰うんだよ！其の時は諭吉、君も協力して呉れ給えよ？』

「そ。其の黒い黒いシミを渦巻き状に描き、おでこに当てる。そうすると、自然と呪文が口走る。……其う云う仕組みだよね、社長？」
「ご名答だ、乱歩。」
「其れ、Aちゃんじゃないと出来ないから、やってみてよ。」
「…は、はい…。」
恐る恐る黒いシミを渦巻き状に描き、おでこに当てた―――――其の時。

「吾は先代川端康成の孫、川端A。今吾前に汝の姿を現したまえ―――――。」

パァッ―――――

「あ〜、やっと来れた〜。お、皆、元気かい？」
白い光が消えた後、そこに現れたのは――――――

川端康成だった………。

＜あとがき＞
はい何だこの低クオリティｗｗｗ
更新遅くてすみません。
次回、やっと、康成さん本格的に登場ですね！
ではでは、今回はこの辺で。バッハハ〜イ！

吾は先代川端康成の孫、川端(名前)。今吾前に汝の姿を現したまえ―――――。→←相棒を誘拐したのは。

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