Ｎｏ．167 ページ38
全員／獄炎以外「「…へ？」」
予想だにしなかった声かけに
僕と皆の声がハモる。
切「実は俺と轟と黒崎さ…
昨日も来ててよ
そこでオールマイトと警察が
八百万と話してるとこ遭遇したんだ」
説明によると
八百万さんが機転を利かせて
とっさに脳無に発信機を付けた
そしてその信号を受け取る受信デバイスを
オールマイトに渡していた、と……
飯「……つまり、その受信デバイスを
八百万君に創ってもらう……と？」
切島君に聞くと、
頷かずに目だけで訴えていた
すると飯田君が必死に声を大にして抗議する
飯「やめたまえ！！
これはプロに任せるべき案件だ！
生徒達の出て良い舞台ではないんだ馬鹿者！！」
切「んなもん分かってるよ！
でもさァ！
何っも出来なかったんだ！
ダチが狙われてるって聞いてさぁ…
何っも出来なかった！！」
獄「俺だって同じだ！！
唯一、目の前にいたのに俺も助けられなかった
守ると誓ったのに！！助けられなかったんだ！
それでヒーローとは言わねぇ！！」
自身の胸元を掴み、
悔しそうな表情を滲ませる切島君
珍しく必死に不安そうに声を上げている黒崎君
切「ここで動かなきゃ俺ァ、
ヒーローでも男でもなくなっちまうんだよ！！」
緑「切島君…黒崎君…」
いつの間にか
僕は上半身を起こして彼に聞き入っていた
それに黒崎君も……Aちゃんのことが……
上「切島落ち着けよ、
こだわりは良いけどよ…今回は」
蛙吹「飯田ちゃんが正しいわ」
切「飯田と皆が正しいよ！！っでも！」
獄「おい、緑谷！！」
勢い良く切島君と黒崎君が
僕の方に振り向いて手を差し出した
2人「「────まだ手は届くんだよ…っ！！」」
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作者名：Pentas 咲妃 | 作成日時：2019年8月13日 15時
