92話 ページ45
二人して黙っていると
鬼の死骸から声がした
朱紗丸「ま…り…ま…り…」
見ていられなくなった
僕達は足元にあった毬を拾って
鬼に向かって歩いた
炭「……毬だよ」
すると鬼は僕達に言う
朱紗丸「遊…ぼ…あそ…」
まるで小さい子供みたいだ…
たくさん人を殺しているだろうに…
朝日が上がり、鬼は塵になっていた
十二鬼月だとおだてられ
騙され
戦わされ
鬼舞辻の呪いで殺された
救いがない…死んだ後は血の一滴
骨すらも残らずに消えてしまう
人の命を奪った報いなのかな…
鬼舞辻
あの男は自分を慕う者にすらこの仕打ち
本物の鬼だ
僕達は羽織を拾ってから家へ向かった
炭「…珠世さん」
珠世「こちらです、地下へ」
扉から声がしたので、
その扉を降りると
禰豆子ちゃんが僕に向かって走ってきた
炭治郎「禰豆子」
緑「良かった…無事で…」
三人で抱き締め合うと
禰豆子は珠世さんと愈史郎君の元へ行った
すると禰豆子ちゃんは珠世に抱きつき、
愈史郎君の頭を撫でた
愈史郎君…すごい顔になっているよ←
珠「先程から禰豆子さんが
このような状態なのですが…大丈夫でしょうか」
炭「大丈夫です」
緑「多分二人の事を
家族の誰かだと思っているんです」
そう、優しく、暖かった
あの頃の炭治郎君たちの家族に…
珠世「？…しかし
禰豆子さんのかかっている暗示は、
人間が家族に見えるものでは？
私たちは鬼ですが…」
僕は微笑んで珠世さんに言う
緑「……だけど禰豆子ちゃんは
人間だと判断しています。
だから珠世さん達を守ろうとした」
炭治郎「俺達…禰豆子に暗示かかってるの
嫌だったけど、本人の意志がちゃんとあるみたいで良かっ…」
すると話してる途中で珠世は泣き出してしまった
僕達は驚いて慌てて禰豆子ちゃんを離そうとする
緑「あわわわ!!!
ご、ごめんなさい!!禰豆子ちゃん！！」
炭「禰豆子、はなっ離れるんだ失礼だから!!」
すると珠世さんは抱きしめて泣きながら言う
珠「ありがとう禰豆子さん、ありがとう…」
愈史郎君もそんな珠世さんを見てなんだか
悲しそうな目をしていた
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Pentas(プロフ) - 。。。さんへ、報告ありがとうございます！助かりました (2019年11月13日 21時) (
レス) id: bf6a65dd8b (このIDを非表示/違反報告)
。。。 - オリジナルフラグ立ってますよ。。。 (2019年11月13日 21時) (レス) id: 80d292197a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Pentas 咲妃 | 作成日時：2019年11月13日 21時
