鬼の呪術師の少女(弐)

62話 ページ13

それを見た炭治郎たちは少し眉間に皺を寄せたが直ぐにため息をつき、それぞれ伏黒の左右横に並び声をかける






炭治郎「あれ?死んだのか?」


伏黒「!?」






伏黒は左右隣にいる鬼王たちの存在に
気づいたのだった




右に向くとAとそっくりな姿で髪色と痣、瞳が違うことで別人ということがわかった…

そして直ぐに鬼王だと直感でわかった





なぜなら呪力の力が
宿儺程でないがすごく半端がないからだ





それなら、
左にいるのはもう1人の鬼王の仲間







非常にまずい状態だ
宿儺との怪我でもう動くのも混乱なのにっ







そう思っていると善逸は伏黒を一瞬
横目で見ながら死んだ虎杖悠仁を見て呟いた





善逸「あっけないなぁ
やっぱり人間は脆い
俺たちにしては弱い生き物なんだ

あーあー、残念だなぁ
せっかく泣き崩れる顔を楽しもうと思ったのに」





それを聞いた伏黒は
善逸の言葉に怒りが湧いてきた






伏黒「お前っ……」ﾋﾟｷｯ


善逸「まぁ、Aの家族はもう消えたんだし、
これでAちゃんは俺たちのもっ…!」






それ以上言うなというように
伏黒は善逸の胸ぐらを掴んで睨んでいると
善逸も伏黒に向けて睨みつけて言うのだった





善逸「なんだよ、
俺たちと殺るのか?」ｷﾞﾛｯ





本来の鬼王ほどではないが
こいつも相当強いやつというのはわかっている

だが、Aの…
Aの大切な家族の1人をっ

そんなバカにするやつは絶対に許さねぇ…







伏黒はそう思いながら睨み続けると
炭治郎が悠仁の死体をみてあることに気づく

そしてﾆｺと笑っているとようやく眠りから覚めたAに変わろうとしていたのだった






炭治郎「ん?……そろそろ起きる頃だな
じゃあ、またな伏黒恵

あとのことは気をつけるんだぞ」






そう、この後起きたら
Aは泣きじゃくり人を食べたい気持ちになる
そして伏黒の血肉を食べるか


それともここで殺されるか…



嗚呼、君はどんな反応するのか
楽しみで仕方がない





さぁ、早く目を覚まして見せてくれ
君の狂った生き様を…((ﾆﾔ

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