13、いざ、調査 ページ13
「そういえば花珠さ、立花の事を『彩ちゃん』って言ってたよね。花珠がちゃん付けしてるの、意外だな」
「ん〜、確かにちゃん付けはほとんどしないなぁ。でも、あんな可愛い子を呼び捨て出来ん」
「お前でも、そんなこと気にすんのな」
お前でも、ってなんだよ、おい。
受付に行き、欠席、早退者を探す。
「足折って入院じゃ、チャリどころじゃねーな」
「秀明からの発表もないね」
「先生たちにも情報が、入ってないのか…」
「「「ダメじゃん」」」
結局、なんの成果も出ず、私たちは特別クラスに戻った。
「第3のセンどうだった?」
若武に聞かれる。
「てんでダメ」
私が言う隣で、小塚は、うんうんって頷いてた。
ほんとに可愛いな、もう。
椅子に座って、あとの2人の結果を待つことにした。
「ダメ」
黒木が首を横に振っている。
第2のセンもダメだった。
私たちはお互いに、調査したことについて話し合う。
「となると、いよいよ単なる乗り逃げってことになって、捜査は、暗礁に乗り上げるな」
うーん、とみんなで討論。
単なる乗り逃げで、チェーンを引きちぎるようなことはしない。
じゃあ、誰がなんのために?
結局、なんの結論も出ないまま、時間になってしまい、次に回すことにした。
不貞腐れんな、って若武。
……その日の夜、上杉から電話があった。
「もしもし、どうした上杉」
「若武のチャリが見つかった。明日、野村グラウンドに、4時15分集合。若武には、連絡すんなよ」
「しねーよ。野村グラウンドね、りょーかい」
若武に連絡しちゃいけない、ってことは良くない事だったのか?
とりあえず、明日の約束を忘れないようにして、その日は、もう寝た。
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令和になりましたね
令和最初のKZ、
「KZ.U」が楽しみすぎて待ちきれない……
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作者名:つばくらめ | 作成日時:2019年4月22日 20時