春雨第７師団は今日も、、、平和じゃないようです

３７話　〜神威〜 ページ48

威「でも、Aのいってることは嘘には聞こえなかったよ。」



嬉「あたり前だよ。姉さんは嘘をついている自覚がないからね」



どういうことだ……？



嬉「あの時の姉さんは、姉さんであって姉さんじゃなかった。明らかに様子がおかしかったわ。」



威「様子がおかしかった…？」



一向に話の筋が見えてこない。



一体何が起きていたのだろうか？



考えていると１つの異変に気づく。



Aが自分の傘に手を伸ばしている。



闘おうとしているのか？



そして、掴んで握りしめ、銃口を向けた。









女の方に。



発砲音が２、３回聞こえ、女が倒れこむ。



お腹にもろにくらった様だ。



ドクドクと血が出ている。



Aの方はよろつきながら自力で立ち上がった。



貴「……」



意識が朦朧としているのか？



立っているだけで何もしてこない。



威「A…？」



貴「……あは、あはは…」



笑ってる……



貴「……団長……私の事、嫌いですよね。はっきり言ってください。」



こんな時に何を聞きたいんだ？



阿「おい、嬢ちゃん。いい加減にしやがれ。そろそろ目を覚ませ。」



阿伏兎が口を挟む。



貴「目なんかとっくに覚めてますよ。そんな事より早く答えてください。団長。」



不敵な笑みを浮かべている。



すると倒れていた女が苦しそうに口を開く



嬉「…………貴方、誰？姉さんじゃない……あの時の…」

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