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書いてある内容はこうだ。
私の祖国は、崩壊した。
ある国によってだ。
残ったのはほんの少し、その中の1人が私。
両親は遠征していたので無事なこと。
そして、1番言いたいことは、
同盟国のものとは言え、いつ裏切るか分からない私を拾ってほしいこと。
そして、色々なことを教えて欲しいこと。
『…行き場のない私を拾ってくれませんか？』
行き場が無いのは本当だ。
ここしか、頼る場所はない。
「そうだなぁ…うーむ」
珍しく悩んでいるようだった。
確かに、同盟国だからといっていつ裏切るか分からないやつをすぐには入れないだろう。
無言の時間が流れる。
すると、聞き覚えのあるこんこん、というリズミカルな音がした。
「グルッペン、ちょっといい……ああ、すまん、客が来てたか」
メガネをかけた、いくつかの書類の様なものをもった人が入ってきた。
私がいるのを見たあと出ていこうとしたのだが
「いい、トントン、ちょっと来てくれ」
トントン、と言った人は顔を顰めたが入ってきてグルちゃんの隣に並ぶ。
元々威圧感のあるグルちゃんの隣に並ぶトントンさんも威圧感があった。
ちょっと、ちょっとだけ怖いとか思ったり。
「なるほどね」
先程の手紙を読んだのか、私をじーっと見る。
『拾って、頂けないでしょうか』
また、静かな時間が流れる。
「聞いてもええか？」
静かな時間を破ったのはトントンさん。
手を顎に添えて私をみる。
やっぱり、結構威圧感がありますね。
こくん、、と頷く。
今、声を出そうとしても出ないだろうから。
「教えてほしい、というのは具体的に？」
ああ、それか。
教えてほしい、というのはいくつかある。
祖国で、私の立場はとても低かった。
それゆえ、たまにしか会えない両親に世間のことをちょっと聞くだけだった。
言葉遣いは周りを見て覚えた。
おかげで、政治のことも、戦闘も、家事も。
ほとんど分からない。
『大きく言えば全部です。政治のこととか戦闘のこととか。言葉遣い以外、何も分からないと言っても過言ではありません』
言葉遣いだけには自信がある。
私は1番言葉遣いが綺麗な人のそばにいたのだから。
今も、嫌でもその人の声は耳につく。
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kawarin1231(プロフ) - みるく*さん» ありがとうございます！繋がりたいのでフォローさせていただきますね (2018年5月6日 18時) (
レス) id: 9859646ebe (このIDを非表示/違反報告)
みるく*(プロフ) - kawarin1231さん» コメント、そしてTwitterを気にして下さりありがとうございます…！ 申し訳ないのですが、現在更新停止に伴いTwitterもほとんどログアウトしております。それでも繋がりたいと思ってくださりましたらこちらまでどうぞ(@ 46rumelo) (2018年5月6日 18時) (レス) id: 43f67846e7 (このIDを非表示/違反報告)
kawarin1231(プロフ) - Twitterフォローいいでしょうか…？？鍵垢なんですけど、 (2018年5月6日 17時) (レス) id: 9859646ebe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるく* | 作成日時：2016年11月19日 0時
