べったり ページ3
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食事中は向かい合って座ったけど、後片付けを始めると、櫻井はべったりと私の後ろにくっついて離れない。
動きにくいな、とチラチラと目で訴えてるけど知らんぷり。
私の気持ちに気づいてて、笑いそうになってるのがわかる。
口許がにやついてるし。
それでも我関せずな態度で私が食洗機にお皿を入れるのを見ながら、エプロンの紐を引っ張ったりクルクルと指に絡めてみたりして遊んでいる。
「櫻井……お風呂入って来たら？」
「一緒がいい」
「やだよ！」
ふざけたこと言わないでって笑いながら振り向いたら、櫻井がふっと悲しそうな顔をした。
「あっ……やだって言うか……」
強く拒否しすぎたかなって、小さく「ごめん」って言ったら、櫻井が大袈裟じゃない？ってくらいに悲しい顔をする。
その顔にチクチクと胸が痛む。
一緒にお風呂は恥ずかしいけど、でも本気で嫌だと思ってるわけではないというか……。
嫌だって言ってしまうのは条件反射というか……と心の中で言い訳を並べる。
「そんなに嫌なの？
俺らさ、恋人同士だよね？」
「それは…………うん」
本音を言うと、まだ恋人同士という実感があまりない。
ずっと片思いだと思っていたから、いきなり付き合ってましたと言われてもすぐに気持ちが切り替えられないでいる。
眉を下げた悲しい顔で、腰を屈めた櫻井に見上げられると罪悪感がすごい。
「俺はさ、彼氏だよね？」
「……う、うん」
櫻井の低い声が身体に響く。
シュッと勢いよくエプロンの紐がほどかれて、櫻井との距離が縮まる。
「じゃあ一緒に入ろう？」
「えええっ！」
「さっ！脱いで脱いでーー」
楽しそうに櫻井が私の服を脱がせていく。
さっきまでの悲しそうな顔はなんだったんだろうってくらいに嬉しそうで……。
「櫻井？」
「ん？なぁに？」
ご機嫌で服を脱ぎ始めている櫻井を問い詰めるように睨む。
「さっきの悲しそうな顔は……演技だね？」
「ん？」
「かわいい顔でごまかそうとしてもダメ！」
「え？この顔かわいい？」
櫻井がぐっと顔を近付けると、顔の熱が一気に上がる。
赤くなった私の頬に、櫻井がチュッと口づけた。
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ゆうこ(プロフ) - ありゃや…かずくんもう少し来てほしかったです笑…松本くんも！求めすぎてすみません。楽しかったです。ありがとうございました！ (2020年6月7日 17時) (
レス) id: 3b1910051b (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - kanaさんのお話全部面白くて好きです。 (2019年12月10日 12時) (レス) id: 9211634299 (このIDを非表示/違反報告)
510kana(プロフ) - ともさん» カズくん応援(笑)でも私もカズくんがんばれって思ってます(笑) (2019年12月1日 14時) (レス) id: 776df1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
510kana(プロフ) - Ninome617さん» ありがとうございますー。内容忘れちゃいますよね。ほんと申し訳ないです。がんばります！ (2019年12月1日 14時) (レス) id: 776df1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
510kana(プロフ) - 咲詩(さきうた)さん» ありがてぇー。ありがてぇー。カズくんをどこまで動かすかがまだ決まらない(笑) (2019年12月1日 14時) (レス) id: 776df1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：510kana
| 作成日時：2019年8月12日 7時
