オタクな彼女とSな彼氏【あほの坂田】

好きなところ ページ19

「へ？」

センラさんが私を見てキョトンとした顔。

口が開いてる。


浦田さんはすっごい笑いをこらえてる。


さかたんは……。





「おいっ！さかたんが息してない！！
　浦田さん！！これ大丈夫？！」

「ぶはっ！やべーーーAちゃん……。
　さすがに坂田に同情するかも」


センラさんがおどおどして、浦田さんがとうとう噴き出した。



「さかたんの銀さんすっごいかっこいいですよね！
　ね！さかたん！」


「あーーー……ありがと……」

へへってさかたんが力無く笑った。


「えっ、でもさ、それ意外にもあるやろ？
　さかたんの好きなところ！なっ！？」

「えーっと……そうですねぇ」


じーーっとさかたんの顔を見る。

なんだかしょんぼりした感じ。


「…………優しいとこ……？」

「なんやそれー。
　Aちゃんさ、坂田のこと好きじゃないんじゃない？
　もう俺にしとく？浦田さんでもいいしーー」


「俺でもいいってどういうことだよー」

「えーーだって浦田さんのタイプやろ？
　さっきもさー、さりげなくジュース頼んでさ。
　イケメンか！」

「だから違うって！」




センラさんと浦田さんが言い合いを始めたから、ちょっとお手洗いに行ってくるねってさかたんに言って立ち上がった。

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