オタクな彼女とSな彼氏【あほの坂田】

勘違い ページ16

「センラ、なんか勘違いしてない？

　この子は坂田の彼女！」


浦田さんに、はぁって思いっきりうんざりって感じに息を吐かれた。



ですよね！

タイプじゃないんですもんね！わたしなんて！


別にわたしだって浦田さんタイプじゃないもんね！ってアッカンベーってしたくなる。



「ええ？！坂田の彼女なん？！
　えぇーーそうなんや。

　浦ちゃんのタイプド真ん中やろ、この子！
　やからてっきり浦ちゃんの彼女かと思った」



はっ？

センラさんそれ、さらっと爆弾発言！


浦田さんを見たら、慌てて否定してるけど、ちょっと顔赤くなってるし。


さかたんは、やっぱりAのこと好きなんじゃないの？！なんて浦田さんに怒り出すし。


センラさんが、たすけてーーって目をして私を見る。



浦田さんに抱き締められたことを思い出して、急にドキドキしてきた。


違うよ。からかってるだけ。


わたしの反応みて遊んでるだけなんだから。


余計なことは考えない！

てか考えてもどうしたらいいかなんて分かんないし。



普段は飲まないビールをグビグビ飲んで、ぷはっと息を吐いた。

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