コーヒー ページ26
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追いかけることもできずに、力が抜けたようにまたソファーに座った。
店内を見回しても二宮くんの姿はなくて、店長さんだから裏で仕事してるんだろうな、とちょっとほっとした。
相葉くんが頼んでくれたコーヒーを見つめながら、さっきの出来事を思い返す。
二宮くん……。
別れた時から全然変わってなかった。
大好きだったなぁ……。
「なにやってんだ？コーヒー見つめて。
さっさと飲めよ」
「え？」
俯いていた顔を上げると、ランチのトレーを持った櫻井さんが、さっきまで相葉くんが座っていた席に座ろうとしていた。
「えっ？！なんなんですか！」
「空いてねーんだもん。お前が一人で寂しくランチしててくれて助かったわ。
やっぱ土曜は多いな。
あーー、クリスマスだっけか。関係ねーー！」
ガタガタっと椅子を引いて、素早く座ったかと思ったら、「いただきます」と手を合わせて大きな口で食べ始めている。
なんで相席、と思って周りを見たら満席で、しかもカップルばっかり。
櫻井さんと相席なんて嫌だけど、ここはさっさとコーヒーを飲んで私が帰った方が良さそうだ。
生クリームと砂糖をたっぷり入れて、スプーンでくるくると混ぜる。
「お前、それ砂糖入れすぎだろ！
もうそれはコーヒーじゃねーぞ」
「いいじゃないですか別に！
私が飲むんですから」
「つーかそんなことするならカフェオレ頼めよ！」
「いつもはカフェオレ頼んでるんです！」
言ってしまったあと、少し不思議そうな顔をした櫻井さんと目が合ったまま固まる。
頭のキレる櫻井さんのことだから、じゃあなんで今日はコーヒーを頼んだんだ、とか考えてるんだろう。
櫻井さんがすーっと息を吸って、ハッと短く吐いた。
「あっそ」
櫻井さんは興味なさげに言って、またモグモグと頬張ってロコモコを食べ始めた。
ガツガツという表現がぴったりな食べっぷりを見ながら、甘いコーヒーを飲む。
ロコモコも美味しそうだな、なんて意識を無理やりどうでもいいことに持っていきながら、またコーヒーを一口飲んだ。
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510kana(プロフ) - さよさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(；Д；)こちら、福岡にあるショッピングモールをモデルにしてます(笑)更新遅くて申し訳ないです｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2018年4月19日 8時) (
レス) id: 776df1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
510kana(プロフ) - さとちさん» 相葉くんほんといつも片思いの役ばっかりでごめんなさい｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2018年4月19日 8時) (レス) id: 776df1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
さよ(プロフ) - いつも心臓を鷲掴みにされ、510kana様が描くお話に夢中なっています。私の生きがいで楽しみです。この碧空ブリーズに出てくるモールが 私が知ってる所にそっくりで^ ^ もしかして…とどきどきしてます（笑） (2018年4月3日 23時) (レス) id: 741ec03a5a (このIDを非表示/違反報告)
さとち(プロフ) - 相葉さーーーん(´；＿；｀) (2018年4月2日 8時) (レス) id: d1a92f5b5f (このIDを非表示/違反報告)
510kana(プロフ) - ともさん» お互い同じ人のことを好きで相談しあってたって切ないですよね(´pωq`)愛され主人公しか書きたくないので(笑)これからも好かれます！！(笑) (2018年4月2日 6時) (レス) id: b12cca8c48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：510kana
| 作成日時：2017年12月29日 8時
