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「あれ、康二じゃん。」
「本当だ。どうしたんだろ。」
Aちゃんはもう寝ている。
何かあったのだろうか。
「おい、康二。起きろ。」
照がそう呼びかけると…
「ん、?あ、照兄とふっかさんやん。おつかれさん。」
「ありがと。康二は?どうしたの、こんな所で寝て。」
「いやぁ、それがな?Aちゃんが俺の結界の外に出てしもうて必死で追いかけてん。そしたら、青い目の男と猫と話しててんけど、周りにうじゃうじゃ妖がいてな?ほんまに焦ったわぁ……」
俺が結界作って一気に消したんやけどな。と、康二がつけ加える。
「おぉ、康二おつかれ。Aちゃんは?大丈夫だったの?」
「追いついた時は混乱してたみたいやけど、さっきはもう落ち着いてたで。お風呂にも入らせたし、もう寝てるやろ?」
「お前、手出してないだろうな?」
冗談混じりにいじってみる。
「はぁ!?そんなことするわけないやろ!まだ初対面やで?」
「え、初対面じゃなかったら手出すの?」
「照兄…!それはちゃうやん!」
照もにっこにっこでいじりだす。
だが、引っかかることが1つ。
「なぁ、康二。さっき青い目の男と猫って言ったよな?」
「あぁ、言ったで。」
「思ったんだけど、それさぁ……」
「なべじゃない?」
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作者名:mariri | 作成日時:2023年3月18日 18時