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くしゃっと笑ったときに出来る目尻のシワ
ご飯をすぐにほっぺた一杯に頬張っちゃうクセ
オレをからかう時の悪ガキみたいな顔
すぐに強がって、なんでもないフリするところ
ガヤさんのギターに合わせて聞こえた、あの歌声
全部全部、オレらが大好きなままのミツだったじゃん。
“ニセモノ” だなんて、全然ピンとこない。
なんでオレらバラバラにならないといけないの？
＿くしゅんっ…！
くしゃみをしたガヤさんが今ようやく寒さを自覚したみたいに首をすくめる。
何も言わない二階堂が気になって視線を向けると、二階堂は自分のマフラーを取ってそっとガヤさんの首に巻いた。
『っ！いいよ、俺…っ』
『バーカ』
『えっ…』
『ふざけんなよ。怒ってるとでも思った？』
『…っ』
『内緒にしてたんじゃなくて、言えなかったんでしょ？言ったらほんとになるみたいで、嫌だったんでしょ？』
マフラーでぐるぐる巻きにされて顔の半分埋まったガヤさんの目が赤くなる。
『なめんなよ。わかるよ、それくらいはちゃんと』
困ったように笑う二階堂はいつもとは真逆のお兄ちゃんのような顔をしてた。泣きそうなガヤさんを見てると、オレの方が泣きそうになった。
『さて、警察はアテにならなさそうだし、とりあえず一旦家に戻って作戦を練るか』
あえて明るく振る舞う二階堂が駐車場へと歩き出した。
結構大きな病院のくせに、車が無いとかなり不便な場所にある。
「宮田、ちゃんと帰れたのかな…」
『ほっとけよ、あんなやつ』
「あんなやつって…」
つい溢れた宮田の名前に二階堂は吐き捨てるように言葉を被せた。
『大事な大事な玉ちゃんが怪我して、ビビってるだけだろ。落ち着いたら帰ってくんじゃないの？』
そう言われれば、そうなのかもしれない。
けど、いくら動揺してたからって宮田があんなことを言うなんて…
拭いきれない違和感がずっと胸の奥に引っかかっていた。
そもそも、宮田はガヤさん達が隠してた宏光の話を一体どこで知ったんだろう。
「でもさ…、っ！？」
突然目潰しのような眩しい光に照らされて、思わず目を閉じる。
向かってくる車から無遠慮に向けられたヘッドライト。
病院は診療も面会もとっくに終わっている時間だ。一体、誰が…
オレらの5メートルほど手前で止まった車はエンジンを切るでも無くその場に留まった。
ようやく慣れて来た目で様子を伺うと、ぼんやりと車から降りてくる人影が見えた。
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つーちゃん(プロフ) - ２日間で一気に読み進んだお話。想像のつかない展開にドキドキハラハラ心拍数が上がりっぱなしです。これから真意に迫って行くところですね。７人とって善き解決に向かっていきますよう楽しみにしております。 (2022年7月9日 21時) (
レス) id: 51a599cbd1 (このIDを非表示/違反報告)
なぁまま(プロフ) - 面白すぎて、あっという間にここまで来ました。続きが楽しみです。 (2020年10月29日 14時) (レス) id: abc3e4578f (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 1番好きな 作品です。更新を楽しみにしています。 (2020年6月3日 17時) (レス) id: 61ecb5f320 (このIDを非表示/違反報告)
えみ - 更新楽しみにまってます！ (2020年5月9日 1時) (レス) id: 168f28a7c6 (このIDを非表示/違反報告)
みつみつべー(プロフ) - 続き気になります！！読みたいです！！頑張ってください (2020年5月7日 22時) (レス) id: d4a37c70fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mini7
| 作成日時：2019年2月22日 1時
