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【しばらくそっちには帰れない。
おれのことは心配いらない
やるべき事を片付けたら全部ちゃんと説明するから、今は探さないでほしい。
みんなのこと頼む。勝手でごめんな。】
「これっ…！」
『…っ、』
『……！』
『ちょうど、警察が家を調べに来てた頃に届いた。ごめん…黙ってて』
『どういうこと？だって、犯人に連れ去られたんでしょ？宏光は』
泣き腫らした目の千賀が、何度も何度もその数行の文字に目を通す。
確かに、これだけ読むとミツはまるで自分の意思で何処かに行ったように見える。
送られた時刻を見ると、それは宮田が玉に電話をかけた約30分後だった。
『え…ちょっと待って…、つまりミツはあいつらに連れ去られた後これをガヤに送ったってこと…？』
『そういうことなんだと思う…』
腑に落ちない様子の玉がガヤに問いかけるけど、もちろんガヤだって全てを知ってるわけじゃない。
ただ、その短い文章は第三者がミツになりすまして送ったものとも思えなかった。
『とりあえず無事って、思ってていいのかな…でも…』
千賀が一人一人にの表情を伺うように視線を送る。宮田だけが、ずっと黙ったまま俯いていた。
「…わかんねぇよ、オレらに探させないために犯人がわざと送らせたのかも」
『そっか…』
「もしもミツが上手く逃げ出せて一人で何かしようとしてるんだとしても、危なすぎるよ。
とにかく探そう。玉、犯人の事、他に何か思い出せない？」
『…もう、やめない？』
俺の声に被せるように突然ポツリと降って来た言葉は、一瞬誰の声だかわからなくて視線が数秒宙を彷徨った。
みんなの視線が宮田に移って、宮田の声だったんだ、とようやく気付く。
ピタリと止まったみんなの視線を避けるみたいに、宮田はスッと目線を落とした。
変な空気に胸がざわつく。
宮田の落ち着いた様子がなんかわかんないけど嫌だった。
『やめるって…何を？』
戸惑った表情のガヤが問いかける。
意識的に落ち着いて話そうとしてるけど、瞳の奥が揺れているのがわかった。
一瞬チラッとガヤの方を見て口元を結んだ宮田は、再度顔を上げるといつものようにヘラリと笑った。
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つーちゃん(プロフ) - ２日間で一気に読み進んだお話。想像のつかない展開にドキドキハラハラ心拍数が上がりっぱなしです。これから真意に迫って行くところですね。７人とって善き解決に向かっていきますよう楽しみにしております。 (2022年7月9日 21時) (
レス) id: 51a599cbd1 (このIDを非表示/違反報告)
なぁまま(プロフ) - 面白すぎて、あっという間にここまで来ました。続きが楽しみです。 (2020年10月29日 14時) (レス) id: abc3e4578f (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 1番好きな 作品です。更新を楽しみにしています。 (2020年6月3日 17時) (レス) id: 61ecb5f320 (このIDを非表示/違反報告)
えみ - 更新楽しみにまってます！ (2020年5月9日 1時) (レス) id: 168f28a7c6 (このIDを非表示/違反報告)
みつみつべー(プロフ) - 続き気になります！！読みたいです！！頑張ってください (2020年5月7日 22時) (レス) id: d4a37c70fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mini7
| 作成日時：2019年2月22日 1時
