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先生が言うには、凶器のナイフは刃渡り10�冂�の小ぶりのバタフライナイフ。
刺された場所が運良く内臓を避けており、出血もそれほど多くなかったことで大きな手術にはならずに済んだと言う。
…いや、運良くってなんだ。
心の中でツッコミながら聞いてると、目の前のみんなの顔には安堵の表情が浮かぶ。
数日様子を見て問題が無ければ明後日にでも退院出来るでしょうと言うと、先生は胸元で鳴り出したピッチを片手に足早に去って行った。
…カッケーなぁ、おい。あの顔で医者かよ。
場違いなことを考えながら、先生の足音が小さくなっていくのと同時に聞こえ出した玉の規則正しい寝息に耳をすませる。
玉森がぐっすり眠っている姿を見るのなんて、どれくらいぶりだろう。
ここ最近は眠りが浅いのかいつも目の下にクマを作っていた。
日に日に濃くなるソレに比例して玉森はオレらが居るところではうたた寝すらしなくなっていった。
『…よかったね。大きな怪我じゃなくて』
ポツリと泣きそうな声で呟いた千賀の言葉に、オレの中の余裕のないオレが感情をひどく掻き毟る。
「…は？十分大怪我でしょ。ナイフで刺されたんだよ？」
『…っ、そういう、意味じゃなくて…』
目に涙をいっぱい溜めた千賀が小さく『ごめん』と零す。
わかってる、
千賀はただ純粋に玉森の無事を心の底から喜んでるだけ。
だけど、はけ口を見つけられないドロドロの感情は行き場もなくどんどんオレを真っ黒に満たして
“オレのほうこそゴメン”
その一言すら声に出来ず罪悪感だけが胸の奥の方にズシンと重くのしかかった。
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つーちゃん(プロフ) - ２日間で一気に読み進んだお話。想像のつかない展開にドキドキハラハラ心拍数が上がりっぱなしです。これから真意に迫って行くところですね。７人とって善き解決に向かっていきますよう楽しみにしております。 (2022年7月9日 21時) (
レス) id: 51a599cbd1 (このIDを非表示/違反報告)
なぁまま(プロフ) - 面白すぎて、あっという間にここまで来ました。続きが楽しみです。 (2020年10月29日 14時) (レス) id: abc3e4578f (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 1番好きな 作品です。更新を楽しみにしています。 (2020年6月3日 17時) (レス) id: 61ecb5f320 (このIDを非表示/違反報告)
えみ - 更新楽しみにまってます！ (2020年5月9日 1時) (レス) id: 168f28a7c6 (このIDを非表示/違反報告)
みつみつべー(プロフ) - 続き気になります！！読みたいです！！頑張ってください (2020年5月7日 22時) (レス) id: d4a37c70fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mini7
| 作成日時：2019年2月22日 1時
