【進撃の巨人】私がここに居る理由 (ページ44)

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武力幻想ページ44

エレンはトーマスとのベルトを交換すると
魔法のように完璧に出来るようになっている

ｴﾚﾝ「(な…何で！？できたぞ…急に…)これは…一体…」

ｷｰｽ「装備の欠陥だ

貴様が使用していたベルトの金具が破損していた、正常なら腰まで浮いた状態から反転しても地面に頭をぶつけられる訳がない」

ｴﾚﾝ「え？」

ｷｰｽ「ここが破損するなど聞いたことはないが、新たに整備項目に加える必要がある」

ｴﾚﾝ「な…！で、では…適性判断は…」

ｷｰｽ「……問題無い…修練に励め」

そう言われるとエレンは両腕を上にあげた
相当嬉しかったのだろう

ﾐｶｻ「…！」

ﾗｲﾅｰ「何とかなったようだな…」

ｱﾙﾐﾝ「目で「どうだ！」って言ってるよ」

ﾐｶｻ「いや違う、これで私と離れずにすんだ思って安心してる…」

貴『…それって…エレンじゃなくてミカサが思ってるんだよね…？』

【入団から2年後】

ﾗｲﾅｰ「イテテ…ほら次はエレンがならず者をやる番だ」

私たちは格闘術の訓練をしていた

ﾗｲﾅｰ「まったく…2人とも俺の巨体を投げ飛ばすとは…」

ｴﾚﾝ「悪い…力の加減が下手でよ」

貴『でも、ライナーが手加減はしなくていいって言ったから本気でやっただけだよ』

ﾗｲﾅｰ「お前ら、取っ組み合いに慣れてやがるな？」

ｴﾚﾝ「街にいた頃は体ばっかでかいガキ大将が遊び相手だったからな…コイツも結構男相手に投げ飛ばしてたからな」

貴『エレンが負けてる時だけね』

ｴﾚﾝ「うッ…それは言うなよ」

ﾗｲﾅｰ「へぇ…」

ｴﾚﾝ「しかし…どうなんだこの訓練は？兵士が人なんか相手にしてどうする？」

ﾗｲﾅｰ「教官に聞こえねぇようにな…」

ｴﾚﾝ「そもそも獲物に素手で対応しようなんてバカがやることだ」

貴『じゃあどうするの？』

ｴﾚﾝ「逃げりゃいいんだ、そんなもん」

ﾗｲﾅｰ「んな無責任な…」

ｴﾚﾝ「こんな木剣じゃ何もわかんねぇよこんな格闘術…上手くいった所でそりゃ運がよかっただけだ

実際は…上手くいかずに終わるのがほとんどガキの戯れとは違う…」

ﾗｲﾅｰ「…お前の言いたいことはわかった、でもな…それじゃあやっぱり無責任だと思うぞ。俺達は兵士だろ？」

ｴﾚﾝ「……」