監察 ページ9
# Side Y
去って行った2人を見て局長は笑いを漏らした。
沖田隊長は相変わらずのポーカーフェイスだけど少し嬉しそうな声色で呟く。
沖「土方さんが人にお節介するとは、珍しいですねィ」
山「俺も意外でした。副長があんな提案するなんて」
俺達の言葉を聞いた近藤さんは儚げな目で何処かを見ている。
その目に映る過去は一体何なのだろうか。
そう気になってしまうのは監察の性なのかもしれない。
近「重ねちまったのかもな。テメェとあの娘を。
同じ妾の子で居場所が無かったあの子に、居場所を与えてやりたかったんだろうよ。
彼奴も、誰かに何かを与えれる側になったのかもな」
沖「バラガキもちったぁ成長したみてぇですねィ」
近「そういうこったろうな！」
いつも通り、ガハガハと大きく笑っている。
沖「しかし大丈夫なんですかィ。
身元もわからない女を屯所内に置いて」
近「あの子も悪い子じゃねぇだろうよ。
困ってるザキ見て放っておけないような子だ」
沖「ったく…。近藤さんは人の悪い所を見ようとしないからいつも痛い目見るんですよ」
近「まぁまぁ、トシもいる事だし問題ねェだろ！」
じゃ、解散！仕事に戻るぞ！と部屋を出る局長と沖田隊長。
お妙さんの身辺警護してしま〜す！なんて言って局長は走り去ってしまった。
山「沖田隊長は反対しないんですか？」
沖「あの女人質に取りゃ土方の首が狙いやすくなんだろィ」
ゲス顔過ぎやしねェか。言ってることが完全攘夷浪士側だしね。
どんだけ副長殺したいんだよ。
呆れていれば、じゃ俺ァサボってくらぁ。と言って去っていった。
局長は堂々とストーカー、一番隊隊長は堂々とサボり。
ここにはちゃんと仕事をする常識人居ねェのかよ。
鬼の副長も丸くなったもんだなぁ。なんて考えながら俺はあんぱんの買い出しへと向かった。
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氏兎(プロフ) - ユイさん» コメントありがとうございます！！嬉しすぎます😭💗土方さんの思いはPart2で深堀しようかなと思ってます😏楽しんで頂けるように引き続き頑張りますー！応援ありがとうございます！！！ (6月4日 21時) (
レス) id: 7d17cb3f22 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - 初コメ失礼しまあっす!!!!コメントは残してなかったんですけど、結構前から見させていただいてました‼いい展開になってきて最高です！土方さんの思いが気になるなあ、、。応援してます!!!これからも更新頑張ってください‼ (6月3日 16時) (レス) @page43 id: 546cca6b35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氏兎 | 作成日時：2023年4月9日 23時
