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強硬 ページ8

「なんですか?」




今の声は土方さんだ。
彼の方を振り返ったのに、目が合わない。

こちらを見ずに近藤さんを見ている。




土「なぁ近藤さん。確か屯所の家事掃除する人間が欲しいって言ってたよな」


近「あぁ、そうだったな!隊士共は仕事が忙しくて屯所の手入れにまで手が回っとらんようだ。今日も人手が足らんと文句を言われちまったよ」


沖「屯所内はチン毛が落ちまくってて不潔極まりねェ。
さっさと誰かに綺麗にして欲しいもんだ」


土「おいアンタ。今真選組には女中が居ねぇんだ」


「はぁ、そうなんですね」



…その報告を私にして何になるの?という疑問。

しばらく間を置いた後、土方さんは気まづそうに言葉を発した。




土「…つまり…ウチで働く気はねぇか?」


「は?」




予想外の提案に、口がぽかんと空いてしまう。

住所無しでも雇ってもらえるなんて今すぐにでも頷きたいけど、真選組の皆さんを騙して迷惑をかけたのに何事も無かったかのように働ける程面の皮は厚くない。



「お気遣いありがとうございます。
でも自分勝手な理由で皆さんにご迷惑をおかけしたのに…」



甘える訳には行きません、
そう続けようとしたのに土方さんに遮られてしまう。




土「住所不定でも問題ねェ。三食賄い付き、六畳一間の和室付き、給料だってちゃんと出る。悪かねぇ条件だと思うが不満か?」


「待遇に不満がある訳じゃないです。
こんな非常識な女、皆さんの傍に置いとくべきじゃありません」




今度こそ失礼しようと頭を下げるとそのまま首根っこを掴まれた。

驚いて顔を上げるとそこには少し苛立った表情の土方さんがいる。




土「じゃあ言い方を変える。俺達に嘘をついた罰としてここで働け。お前ェに拒否権はねェ」


「え、どういことですか…うわっ」


土「いいから黙ってついてこい」




そう言って彼は私の首根っこを掴んだままずかずかと歩き出す。

ついてこいというより思い切り連行されてるんですけど…。




山「副長も強引だなぁ」




なんて、山崎さんの優しい呆れ笑いが小さく聞こえた。

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氏兎(プロフ) - ユイさん» コメントありがとうございます!!嬉しすぎます😭💗土方さんの思いはPart2で深堀しようかなと思ってます😏楽しんで頂けるように引き続き頑張りますー!応援ありがとうございます!!! (6月4日 21時) (レス) id: 7d17cb3f22 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - 初コメ失礼しまあっす!!!!コメントは残してなかったんですけど、結構前から見させていただいてました‼いい展開になってきて最高です!土方さんの思いが気になるなあ、、。応援してます!!!これからも更新頑張ってください‼ (6月3日 16時) (レス) @page43 id: 546cca6b35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氏兎 | 作成日時:2023年4月9日 23時

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