準備 ページ40
今日は隊内がピリついている。
過激派攘夷浪士達への粛清を行う日でみんな慌ただしく動いている。
隊a「Aちゃん！包帯とガーゼと湿布、それから消毒液準備しといて！」
隊b「布団大量に敷いといて！多分怪我して帰ってくる野郎多いから！」
隊c「あとおにぎりとか軽く食べれるもの用意して欲しい！」
「はい！了解です！」
1人で大量の布団を敷き、救急箱の中身を確認して布団の横に1つずつ設置してから軽食を用意。忙しい。
隊1「今日の相手、随分厄介らしいな」
隊2「最新の武器を備えた大規模な攘夷グループだろ。
200人くらいいるってさ」
隊3「しかも攘夷戦争で活躍した奴らもいるとかなんとか
まァ俺たちなら問題ねェか」
準備中に聞こえた会話。
募る不安を飛ばすように頬を叩くとふと紫煙の匂いが鼻についた。
それを辿ればあの人の背中。
「土方さん」
土「Aか。どした」
「今日は御忙しくなりそうですね」
土「そうだな。今日の為にこつこつ張り込みして粛清の作戦立てたからようやく行動に移せるぜ」
「こんな大規模な粛清は私が来てから初めてですね」
土「そうか。そうだったな」
不安から俯く私の頭に力強い手を置いてくれる。
ぽんぽんとそれを動かされる感覚が暖かい。
土「心配すんな。俺ァ必ず帰ってくっから」
「信じてますよ」
土「あぁ。だからそんな顔すんな」
今にも泣きそうになっていれば頬を摘まれて無理矢理口角を上げさせられる。
土「そんな湿っぽい顔見せられちゃ本当に死んじまいそうだ」
「じゃあ笑います。アハハハハ歯葉派波羽HAHA☆」
土「棒読みすぎんだろ」
吹き出した土方さんを見て少しだけ心が和らぐ。
きっと大丈夫。私が信じてなきゃいけない。
「帰ってきたら肩揉んであげます。1時間肩叩き券です」
袖に入れたメモとペンを取り出して即席の肩叩き券を1枚作って土方さんに渡した。
土「父の日か」
「使いたかったら無事に帰ってきて下さいね」
土「わぁったよ。使うの楽しみにしとくぜ」
人差し指と中指で肩叩き券を挟み、
ひらひらと振りながら土方さんは背を向けて歩き出した。
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氏兎(プロフ) - ユイさん» コメントありがとうございます！！嬉しすぎます😭💗土方さんの思いはPart2で深堀しようかなと思ってます😏楽しんで頂けるように引き続き頑張りますー！応援ありがとうございます！！！ (6月4日 21時) (
レス) id: 7d17cb3f22 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - 初コメ失礼しまあっす!!!!コメントは残してなかったんですけど、結構前から見させていただいてました‼いい展開になってきて最高です！土方さんの思いが気になるなあ、、。応援してます!!!これからも更新頑張ってください‼ (6月3日 16時) (レス) @page43 id: 546cca6b35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氏兎 | 作成日時：2023年4月9日 23時
